森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

桜の開花と毛虫

2006-03-22 23:56:20 | 森林モノローグ

まだ奈良では桜の開花宣言をしていないが、すでに生駒では咲き始めている。
地域の微気候と樹木の個性によっては早く咲くのだろうね。寒さに強い桜木とか、他者より先駆けたがる桜木とか。

ちなみに今日、長崎県の福江島で開花宣言があった。
しかし私は、2月中旬に訪れた黄島(福江島の沖)で桜の花を見ている。この島は、福江島より1度ほど平均気温が高いそうだ。距離はたいして離れていないが、1カ月以上も開花の時期が違うのは面白い。

ところで桜の木は、手入れしないと育たない。とくにソメイヨシノは。
天狗巣病やナラタケの繁殖など、全国的にソメイヨシノはやられているようだ。また初夏の毛虫(アメリカシロヒトリ)の大発生も、逃れることができない。

それらを防ぐには、薬剤散布が欠かせないが、それを嫌う人も多い。しかし、自分の町の街路樹などで毛虫が大発生すると、駆除の声は高まる。遠くの桜は美しいが、身近な桜の毛虫は嫌われる。
いっそ、世話をしないところに植えられたソメイヨシノは伐採したらどうだろう。太ければ、木工素材としてわりと高く売れるかもしれない。そして山桜を植える。

山桜は、天狗巣病もないし、毛虫も大発生しない。そして蜜が取れる(^o^)。山桜のハチミツは美味しいのだ。