森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

ムンク展

2007-11-28 10:35:11 | ドーデモ体験談

東京でムンク展に行ってきた。 上野の国立西洋美術館である。朝、開館前に着くと、そこそこ人が待っていた。
私は、少し周辺を歩く。うまく配置されたイチョウなどの黄葉が広がっており、あたかも人工の樹林風景の極致のように感じた。絵を描いている人もたくさんいる。そんな環境なのだな。

 

実は、奈良で開催中のシャガール展に行ったのだが、そこで見たシャガールは、「色彩の魔術師」だの「愛の伝道師」といった世間の評価と違うものを感じた。とくに初期のロシア時代の作風は、陰惨で鬱屈した心の襞を連想させた。なんだかムンクみたいだな…と思ってたら、美術館の壁に「ムンク展」のポスターが。東京でムンク展をやっているのか、それなら行かなきゃ、というわけである。

 

ムンクは好きである。画集も幾冊か持っているし、これまでもムンク展には行っている。その狂気性に惹かれるのは、私の中にも鬱屈した何かがあるのだろうか。

 

が、今回のムンクは、なかなか明るかった(^o^)。同じモチーフを描いた中にも明るい色彩の作品があり、人妻に恋をした作品(写真)も、微笑ましく感じる。

それどころか、晩年の人魚姫とか、労働者を描いた作品群は写実的で、ムンクのイメージをかなり変える。なんだかシャガールみたいやん、と感じたのは私の思い入れだけだろうか。

 

で、出るとポスターが。上野の森美術館で「シャガール展」を開催中だって。

これは行かなくちゃなりませんねえ……と足を向けたが、さすがに時間が足りない。昼は約束がある。それによく見るとシャガールの作品の展覧会ではなく(作品の大半は、今は奈良にあるのだ)、シャガールの制作風景を撮影した写真家の展覧会のようである。今回は断念することにした。

 

ほかにも科学博物館のファーブル展とか大江戸展とか、そそる展示会がたくさんある。その点だけは、東京が羨ましい。


翼竜展

2007-11-19 13:32:09 | ドーデモ体験談

ジャングルを思い出したら、やっぱり未知生物への憧れが。

これは大阪で開かれている「世界最大の翼竜展」の展示。

翼長10mを越えると言われる「ケツァルコアトルス」の復元だ。親子連れがカップルばかりの会場に男一人で行くと、オタクっぽいが、なかなか感心。

さあ、明日は「丹波竜」の発掘現場を見に行こう(^o^)。


利鎌の月

2007-11-17 10:58:08 | ドーデモ体験談

宮崎空港から飛行機が飛び立つと、窓から月が見えた。その日は朝から快晴。夜空も雲がない。

浮かんでいたのは、三日月よりも細い、1~2日目の上弦の月。

 

利鎌のよう……そんなフレーズが浮かんだ。それで思い出した。

 

鳩啼時計今啼きぬ
冬の夜更けの11時
木枯らし寒き外面には
利鎌のごとき月冴えて

 

西条八十である。「鳩啼時計」という詩だ。ある小説に登場して、その語感が気に入って、いつしか暗記していた時期がある。その断片が甦った。
とくに「利鎌のごとき月」という形容が好きだった。ちょっぴり文語調で、鳩時計を鳩啼時計と表現するような時代がかった言葉を使うところも、不思議に心地よかった。

 

そこで、ちゃんと調べてみると、その後は

 

過ぎし日君と一つずつ
銀座の街に求めたる
鳩啼時計今啼けば
憂いは深し我が心

 

と、続く。そうそう、「憂いは深し我が心」というフレーズも脳裏にリフレインしていたな。口ずさみたくなるようなリズムになっている。さすが数々の歌詞を作った八十だ。
ようするに恋人同士が同じ鳩時計を二つ購入して、離れて住んでいても同じ時刻に鳩が啼き、お互いを思い合う……といった情景か。なかなか甘ったるい詩である。

 

ところが、その後は

 

運命は恋を裂きたれど
心は常に君と棲む
鳩啼時計かうかうと
冬の夜空を啼き渡る

 

う~ん、ようするに遠距離恋愛?に破れた歌であった。
私はかつて遠距離恋愛ばかりしていて、ことごとく破れた経験があるのだが(;_;)、この詩のようにきれいに思い出せないなあ。すっかり臆病になっちまったよ。

 

運命(さだめ)と言うより、ふがいなさか。今頃になって置き去りにしていた思い出が、チクチクとささる。
とはいえ、まだ枯れていません(笑)。ボルネオのジャングルだ、未知の洞窟に巨大生物だ、と追いかけていた頃も一緒に思い出して、また無鉄砲な夢を見たいと思うのであります。


松茸(*^^*)

2007-11-01 22:01:07 | ドーデモ体験談
某山村に泊まる。松茸ご飯を食べて、かけながしの温泉浸かって、ごきげんで部屋に戻ると、宿から差し入れ。それが焼き松茸と竹筒入りのお酒なんだな(*_*)。
仕事であった村長からであった。写真撮る前にパクパク食べちゃったけど、山盛りだったんだよ。