tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

奈良大和路は観光シーズン。橿原神宮は特別公開中!吉野山は桜のあとの若葉が見事です。ぜひ、奈良大和路をお訪ね下さい!

奈良の木の匠養成塾/受講者募集中!(2016 Topic)

2016年05月24日 | 奈良にこだわる
奈良の木ブランド課(奈良県農林部)が、「奈良の木の匠養成塾」の受講者を募集している。参加は無料だが申し込みが必要である。開催場所は、座学は奈良女子大学、現地見学は桜井市、吉野町など。4回開催されるが、1回だけの参加も可能である(7/2はすでに満員)。締め切りは6月3日(金)である。詳細スケジュールは、チラシ(PDF)をご覧いただきたい。同塾のHPによると、

「奈良の木の匠養成塾」受講者を募集します!
「奈良の木」は素材としての強さや美しさで知られていますが、利用拡大を図るためには、その魅力的な利用や営業提案ができる人材が必要とされています。そこで県では、製品・建築・デザイン等の切り口から奈良の木の魅力を学ぶ講義や、森林や製材加工施設、木造施設等の現地見学を通じて、未来の奈良の木の匠を育てる「奈良の木の匠養成塾」を下記のとおり開催し、受講者を募集します。

特別講演
なお、今年度は以下の2名の特別講演も開催します。特別講演のみのご参加も可能です(要申込み)。
■6月26日(日曜日)13時00分〜15時00分【場所】奈良女子大学G201教室
安井昇氏(桜設計集団 代表)特別講演『木造住宅の防耐火設計』
(木造3階建て校舎の実大の火災実験にも携わり、木材を厚く太く使う開発等にも取り組む。)
■7月10日(日曜日)10時00分〜11時30分【場所】奈良女子大学G201教室
小川三夫氏(鵤工舎)特別講演『不揃いの木を組む』
(法隆寺宮大工、西岡常一氏の唯一の内弟子。木の特徴を活かす木造建築物づくりから学んだ組織づくりに取り組む。)

日程
第1回 平成28年6月18日(土曜日)定員20名 【場所】奈良女子大学G201教室、桜井市、吉野町
第2回 平成28年6月26日(日曜日)定員80名 【場所】奈良女子大学G201教室
第3回【募集終了(定員に達しました)】平成28年7月2日(土曜日)定員20名【場所】黒滝村、五條市
第4回 平成28年7月10日(日曜日)定員150名 【場所】奈良女子大学G201教室

対象 大工、設計士、デザイナー、住宅販売・建築営業者、学生等
申込 事前申込み制、無料

■申込み方法
「氏名(ふりがな)」「住所」「年齢」「性別」「電話」「Email」「所属会社または学校名」「受講を希望する回」を記載のうえ、以下アドレスまでメールまたはFAXで申込み
Email:naramoriren@naramori.or.jp(奈良県森林組合連合会)
FAX:0742-27-3022(奈良県森林組合連合会)
※FAXでのお申し込みの際は、FAX送信後に電話にて受信の確認をしてください(確認先:奈良県森林組合連合会 TEL0742-26-0541)
※講義の詳細等はチラシ(PDF)を参照してください。


充実した内容、しかも受講は無料である。1回だけの受講もできるし、3回受講すれば修了証ももらえる。申し込みの締め切りは6月3日(金)。ぜひ、お早めにお申し込みください!


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奈良きたまちweek2016/5月30日(月)〜6月5日(日)まで!

2016年05月23日 | お知らせ
今年も「奈良きたまちweek」の季節がやってきた。イベントの公式HPによると、

「奈良きたまち」とは近鉄奈良駅から般若寺あたりまでの北側エリア一帯をさす呼び名。平城京外京(げきょう)の一部で、東大寺、京都と奈良を結ぶ奈良街道、多聞城跡、奈良奉行所跡の奈良女子大学など歴史的な見どころが多くあります。さらに、商店街に加え、町並みに馴染みつつ個性あふれるショップも増えていて、雑誌や新聞などでも注目のエリアです。

そんな「奈良きたまち」エリア一帯で行われるのが「奈良きたまちweek2016」。「楽しく・おいしく・学べる」をキーワードに、町並み散策ツアー、おいしいものいっぱいの屋台や市、講演会やワークショップなどが、各店舗や神社の境内なども利用して行われます。


Facebook友達の谷規佐子さんのところ(小さなホテル奈良倶楽部)では、6/2(日)に『岩手方言で紡ぐ宮澤賢治の世界〜祈りの楽器フランスシターと共に〜』というイベントをされるそうだ。谷さんのブログ「奈良倶楽部通信 PART:II」によると、

毎年「きたまちweek」期間中に開催して今年で3年目になります。『岩手方言で紡ぐ宮澤賢治の世界〜祈りの楽器フランスシターと共に〜』今年も奈良倶楽部で 6/2(木)に開催いたします!今年は宮澤賢治生誕120年、賢治の奈良訪問から100年となるそうで、賢治の詩を朗読されるすがわらてつおさん、フランスシター演奏のいいだむつみさんのお二人も、思い入れ強く臨まれます。

岩手県出身の菅原さんの「3.11震災を忘れない」という想いから生まれたチャリティイベント。 今回も、収益の一部を子供の甲状腺癌検査を無償で実施している福島県平田村のひらた中央病院へ寄付します。

『岩手方言で紡ぐ宮澤賢治の世界〜祈りの楽器フランスシターと共に〜』
日時:2016年6月2日(木)13:30〜15:00(開場13:00)
会場:小さなホテル奈良倶楽部 奈良市北御門町21
参加費:1500円(寄付を含みます)
申込み:電話またはメールで要予約 (定員40名)Tel:0742-22-3450 / Mail:naraclub@kcn.ne.jp
参加ご希望の方は、お名前、人数、携帯電話番号をお知らせ下さい。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


このほかの主なイベントを公式HPから拾ってみる。なおイベント情報はこちら(PDF)、参加店舗一覧は、こちら(PDF)である。

【1】「祇園社おやつ横丁&こもの市」
スイーツ、ドリンク類、雑貨類の販売、ならきちくんもやってきます!16時ごろからは山村流の奉納舞もあります。
【2】「きたまちお得鹿○○(ろくまるまる)」
参加店約80店のうち、いくつかのお店で、600円(税込)で提供していただける食べ物や雑貨、その他サービス等を好きな日程で企画してもらいます。例えば、土日限定!お得な福袋を600円で・・・など。
【3】時代別!きたまち魅力発見ツアー!←今回初!
歴史のモザイクと呼ばれる奈良きたまちならではの町歩きツアーを初めて実施します。天平時代と近現代では、それぞれガイド役がその衣装を着てご案内するだけでなく、参加者も希望すれば衣装を着て参加できます。参加して楽しく学べるだけでなく、一行がきたまちを歩く様子も絵になる新感覚ツアーです。
「時代別!きたまち魅力発見ツアー!」の詳細とお申し込みはこちらから
【4】「きたまちおみくじめぐり」←今回初!
きたまちを楽しみながら歩いてもらえるよう、またリピーターが増えるよう考えました。参加店には、実行委員で準備する「オリジナルおみくじ入りの箱」を設置してもらい、お客さまに無料でひいてもらいます。オリジナルおみくじは「なぞなぞ入り」「見どころオススメおみくじ」「各参加店独自の当たりくじ」の3種類です。

楽しそうなイベントが満載である。皆さん、ぜひ「奈良きたまち」へ足をお運びください!


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真田丸(19)恋路

2016年05月22日 | 感想
今年の「紀州九度山 真田まつり」には約5万人が来場し、大いに賑わったそうだ。実家に電話すると「長年会ったことのない町民がたくさん来ていて、驚いた」という。「祭りが終わった今も、たくさんの人が来ている」そうで、これは有り難いことである。高野山とセットで訪ねる人も多いそうだ。わかやま新報「週末5万人で活気 九度山真田まつり」によると、

NHK大河ドラマ「真田丸」で注目を浴びる九度山町で7、8の両日、毎年恒例の「紀州九度山真田まつり」が開かれ、県内外から来場した約5万人(2日間、主催者発表)で活気にあふれた。記録に残されているだけでも大正時代から続く伝統の祭り。8日はドラマに出演している草刈正雄さん(真田昌幸役)、中川大志さん(豊臣秀頼役)も武者行列に参加し、人口約4500人の小さな町に、例年の倍以上の来場者が押し寄せた。

初日はメーン会場の道の駅「柿の郷くどやま」で信州真田鉄砲隊、大阪城鉄砲隊、紀州九度山真田鉄砲隊による演武もあり、真田の三段射法など、迫力の銃声が鳴り響いた。鉄砲隊演武と真田ミュージアムを見ようと兵庫県尼崎市から家族4人で初めて同町を訪れていた阪上徹君(12)は、「思ったより大きな音ですごかった」と感動した様子だった。


あの「鉄砲隊演武」は、音もすごいが火薬の臭いもすごいのだ。さて前回(5/15)のNHK大河ドラマ「真田丸」は、「第19回 恋路」だった。戦国ものらしからぬロマンチックなネーミングで、これは茶々(のちの淀殿=淀君)をめぐる恋路である。NHKの公式サイトから、あらすじを拾うと、

信繁は茶々にせがまれ、大坂城の中を二人きりで案内する。まだ若い茶々が過酷な運命を生き抜いていたことを知った信繁は、奔放に振る舞う茶々に対し好意を抱いてしまう。九州平定を目前にした秀吉は茶々を側室にしようと考える。秀吉の周囲は信繁と茶々の仲をいぶかり始める。一方、家康は信幸と、忠勝の愛娘・稲姫との政略結婚を持ち掛ける。


茶々(浅井茶々)は、確かに「過酷な運命」を生き抜いてきた。織田信長の姪として生まれ、その叔父の命で父・浅井長政が殺される。その軍を率いたのが秀吉だ。その後秀吉は、養父・柴田勝家と実母・市(お市の方)を殺す(じつは秀吉は市にあこがれていた)。そんな親の敵・秀吉に見初められ、側室になるというのだ。そんな茶々に対して秀吉は言う。死ぬ前には「茶々は日の本(ひのもと)一、幸せなおなごでした」と言って死んでくれ、と。そんな茶々が息子の秀頼とともに(しかも信繁と同じ日に)死んだのは、大坂城落城のときだった…。全く「過酷な運命」である。

今回、家康が信繁の兄・信幸に本多忠勝の娘(稲姫)をとらせる話が出てくる。結局、この政略結婚により関ヶ原のあと真田昌幸と信繁の命が助けられることになるのだから、運命というのは分からない。では最後に藤丸タダアキさんのブログから、彼の感想を紹介しておく。近江衆と尾張衆の話など、とても興味深い。

天真爛漫な茶々。それを追いかける秀吉。茶々について信繁は忠告を受けました。忠告主は片桐且元です。それは豊臣政権に大きく影を落とす話になっていきます。

秀吉は名古屋出身(尾張)です。彼の親類はほとんど名古屋(尾張)の人間なのですね。尾張時代、秀吉の家来は200−300人ぐらいだったでしょう。それに対して、秀吉は初めて信長からお城をもらいます。それが滋賀県長浜です。そして20万石近い領地を与えられます。20万石近い領地では5000人は家臣が必要になります。そこで大量の家臣を募集します。片桐且元はそこで応募してきた滋賀県出身者です。そんな近江衆にとって、茶々とは旧主浅井長政の長女なんですね。秀吉が信長から与えられた長浜界隈は浅井家の領地でした。

秀吉は茶々が最後に亡くなる前にこう言って欲しいと言っていました。「茶々は日ノ本一幸せなおなごでした」。真田丸のエンディングでは茶々が登場します。真田丸のエンディングは大坂夏の陣です。大坂夏の陣では信繁が戦死した後に茶々(淀君)も死去します。「茶々は日の本一幸せなおなごでした」。とはとても言える最後ではありませんでした。最後にナレーションでこんな言葉が流れました。「豊臣政権崩壊の始まりでした」。


そうでしょう。茶々には秀吉が長浜時代に雇用した侍たちの旧主筋の人間。石田三成や片桐且元・大谷吉継もそれにつぎます。これを近江衆と言っていいでしょう。彼らの多くは事務に堪能な官僚肌が多かったです。それに対して寧々の元には多くの尾張衆がいます。加藤清正・福島正則などがそれに当たります。これを尾張衆と言っていいでしょう。

彼らの多くは戦場で汗を流すいわば営業部隊です。結局はこの近江衆と尾張衆が関ヶ原でぶつかります。他の家臣団もこのどちらかの派閥に参加して戦います。近江衆には降伏後事務処理で助けられた外様大名の多くが付きます。島津・毛利・宇喜多・上杉。尾張衆は数で言えば、近江衆より少し劣ります。しかし、そこに徳川家康が乗ってしまいます。

家康は尾張衆を味方につけて関ヶ原を勝ち抜きます。そしてそのまま徳川幕府を作ってしまうのでした。秀吉の魔術的な政略・外交のおかげでできた豊臣政権。その家来達は経験値等で家康の敵ではありませんでした。それにしても、三谷幸喜は演出がうまいですね。逸話や小話をうまく話しの中に入れてきます。

徳川と真田の縁組の話がありました。縁組とは、力のある大名同士が縁を結んでお互いの力を高めるために行われます。そして、家康は当初、本多忠勝の娘をそのまま真田に嫁がせようとします。それに真田昌幸は激怒したと言われています。「小さいなりとも自分は大名である」「大名の嫡男の嫁に大名の家来筋から嫁をもらえるか」そう怒ったという話が残っています。家康は仕方なく自分の養女にして真田に嫁がせたそうです。これをうまく演出しきっていたのが印象的でした。

真田信繁は時代のクライマックスのど真ん中にいます。彼が戦国安土桃山時代の最後の主人公になっていきます。次回も楽しみですね。
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伊藤園/お〜いお茶 初摘み新茶(瓶)1,000円を飲んでみた!

2016年05月21日 | 感想
「カップラーメンとペットボトル緑茶にうまいものなし」が、長年の私の持論である(ただしカップ「うどん」やペットボトル「麦茶」には、まずまずの味のものがある)。カップラーメンは、やはりあのような低温で麺を戻すところに無理があるのだろう。ペット緑茶は、酸化防止剤(「ビタミンC」と表示)などが添加されているので、それが味を損なうのだ。大仰なCMで話題になった綾鷹(日本コカ・コーラ)も、特に美味しくはなかった。
※写真は、5/21撮影

普段は自宅で麦茶(ちゃんと粒を買ってきてそば茶を混ぜる)を作り、それをペットボトルに入れて持ち歩いている。クールビズの季節になると、それが「水出し煎茶」に変わる。スーパーで買った煎茶(100g=1,000円程度の普及品)をまる1日かけて水で出したもので、カフェインが豊富なので目覚ましになるし、市販のペット緑茶より断然うまい。やや渋みが出るが、これは私の好みに合う。ただし茶葉の種類や量、水出し時間が一定でないので、味にバラツキのあるのが難点といえば難点だ。


ガラス瓶に入り、キャップはアルミのスクリューキャップ

あるコンビニで、伊藤園の瓶入り「お〜いお茶 初摘み新茶」を見つけた。375mlが、なんと1,000円!(税別) 100ml=266円という計算だ。普通のペット緑茶(500ml=120円)は100mlが24円なので、10倍以上もする。見つけてから何度かそのコンビニを訪ね、そのつど躊躇していたが「自宅で作る水出し煎茶の味の参考になるかな」と思い直し、昨日(5/20)、初瀬(長谷寺)の舞台(私は「清水の舞台」とは言わない)から飛び降りる気持ちで、思い切って買ってみた。それが写真のお茶である。伊藤園のニュースリリースによると、

旬の最高峰“瓶入りプレミアム新茶”新登場 希少な国産大走り新茶100%使用
「 瓶 お〜いお茶 初摘み新茶 」 4月25日(月)より販売開始

株式会社伊藤園(社長:本庄大介 本社:東京都渋谷区)は、旬の最高峰の新茶を使用した「瓶 お〜いお茶 初摘み新茶」(375ml)を、4月25日(月)より完全受注生産・季節限定で発売いたします。「瓶 お〜いお茶 初摘み新茶」は、新茶の中でも最も早く摘み採った鹿児島県産の「大走り新茶(※1)」を100%使用した緑茶飲料です。当社の生産技術を駆使し、低温・長時間でじっくりと抽出を行い、希少な大走り新茶の旨みと清々しい香りを存分に引き出した、プレミアムな逸品です。
(※1)冬の間、茶樹に蓄えられた旨み成分が凝縮された新茶の中でも、特別に早く生産された新茶。



この写真のみ、伊藤園のサイトから拝借

高価格帯の緑茶飲料は、ギフトとしての用途やその話題性から、幅広い世代の方に人気で、ご好評いただいております。旬の新茶は“初物(縁起物)”と言われており、大切な方への贈り物としてもおすすめです。今回、新たにプレミアム緑茶飲料「瓶 お〜いお茶 初摘み新茶」を発売することで、緑茶飲料市場を盛り上げていくとともに、「お〜いお茶」ブランドの価値向上を図ってまいります。


バカラのグラスに注いでみた。色を見るために白っぽい皿の上に載せた

本当に10倍美味しいのだろうか、まずはひと口。うーん、渋みがほとんどなく、ほのかな甘みがある。「自家出し玉露」の味に近い。ペット緑茶の「渋み」の苦手な人には良いかもしれない。しかし何しろこの値段なので、私なら100g=1,500円程度の玉露をスーパーで買ってきて水出しすることだろう(1回10g使うとして1回150円=500ml。100mlあたり30円と普通のペット緑茶並みの値段で作れる)。

ペットボトルではなくガラス瓶に入っているので、高級感はある。ギフト用として人に差し上げるには、良いかもしれない(ただしガラス瓶はゴミ出しが面倒だ)。

まぁお茶好きへのギフト用は別として、自家用には特に買うほどのものではないというのが私の結論である。もし飲まれた方がいらっしゃれば、ご感想をお寄せいただきたい。
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田中利典師/随想随筆(1)山の行より里の行

2016年05月20日 | 奈良にこだわる
金峯山寺長臈(ちょうろう)の田中利典師はとても立派な宗教者で、岡本彰夫師(元春日大社権宮司)とともに私淑申し上げている。本来は近寄りがたいお方なのだが、年齢が近いのと長年の吉田拓郎ファンという共通点があるので、親しくしていただいている。先日(4/29〜30)は「りてんさんといく蔵王堂夜間拝観と修験講座」にも、お誘いいただいた。
※トップ写真は、「りてんさんといく蔵王堂夜間拝観と修験講座」(4/29)で撮影

そんな利典師が中外日報(宗教・文化の専門紙)「随想随筆」欄に、4回の連載をスタートされた。師はFacebookに《中外日報から依頼を受けた「随想随筆」全4回の第1回分です。すでに正垣さんからFBではご紹介をしていただいておりますが、記者から本編が届いたのでアップします。よろしければご覧下さい》とお書きである。記事(5/13付)の画像がFacebookに出ていたので、以下、全文を最新鋭パソコンのキーボードから打ち込んでみる。

山の行より里の行/ネットワークを生かして
昨年、齢(よわい)60を無事迎え、長年勤めた金峯山寺の重役職を勇退し、京都府下綾部の自坊に帰山した。「40、50は洟(はな)垂れ小僧」が相場の僧侶の世界では、60歳での引退はかなり勿体(もったい)ないかもしれない。私は15歳で家を出て、天台宗と浄土真宗の学校で学び、26歳で吉野の金峯山寺に入寺した。その後、教学部長、宗務総長と役職を歴任し、また家庭をもうけて1女3男も授かった。その間、何度か帰郷しようとしたがその都度呼び返され、単身赴任も長く送った。

こういう生活がまだまだ続くかなと思っていたが、諸般の事情で昨年、終止符が打たれた。ようやく洟垂れ小僧から1人前の年齢を迎える矢先のことなので、自分自身でも心残りなところもあった。でも、70歳になって故郷に帰ったのでは何の役にも立たないし、新たなことなど何もできないと思いを致した。お山の上にいてはできないことが里に下りればたくさんできる。もともと、私たち修験の世界では「山の行より里の行」という教えがあり、山で修行した力を里の生活で生かしてこそ、その修行に意味がある。

今年4月から地元綾部のFM局コミュニティーラジオで毎週、コメンテーターを務めることになり、「りてんさんの知人友人探訪」というコーナーも新設し、吉野生活で培ったネットワークからいろんな方に登場いただいている。第1回は高野山大学名誉教授の村上保壽(やすとし)さん。その後、空援隊専務理事の倉田宇山(うさん)さん、聖護院の宮城泰年(みやぎ・たいねん)門主と続き、この後も東大寺の狭川普文(さがわ・ふもん)新別当や九鬼家隆(くき・いえたか)熊野本宮大社宮司、私の実弟・五條良知金峯山寺管領など、知己の宗教者に大いに語ってもらう予定である。

無仏の時代というか、末法というのか、現代社会は宗教離れが著しい。一方で、仏像ブームや、パワースポット・ご朱印帳ブームなど、宗教の周辺に関心を抱く世代も多い。要は時代に沿った形で宗教者側がどう答えていくかが問われていると言ってよいのかもしれない。私自身がそこのところで何ができるか、絶好の機会を与えられたのだと思っているのである。

師は、この記事をFacebookで紹介したあと《正直にいいますが、こういうことをいう、厚顔無恥な自分にコンプレックスをかんじますが、真実の魂の訴えなのです》とコメントされている。それはおそらく最終段落のあたりなのだろうが、「時代に沿った形で宗教者側がどう答えていくかが問われている」というのはまさにその通りだし、「そこのところで何ができるか、絶好の機会を与えられたのだと思っている」という師の今後の宗教活動には、大いに期待している。

わが国で最大の「除災招福を祈る悔過(けか)法要」であるお水取り(東大寺二月堂修二会)のまっ最中に東日本大震災が起き、「お坊さんの祈りの声は、仏さまに届いていないのではないか」「それでなぜ、鎮護国家(仏教によって国を鎮め守る)なのか」という声が上がった。現代の宗教者は、このような問いに答えていかなければならない。それが「里の行」ということなのか。

師の随筆随想はあと3回。これからの展開が楽しみだ。

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