森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

里山蜜源化計画

2006-03-20 00:40:55 | 政策・行政関係

吉岡養蜂店に行ってきた。例の「アカシアを外来種指定するかも」問題(1月27日ブログ)に関して簡単な記事を書いて掲載されたので、届けに行ったのである。

そこで再び養蜂家と蜜源問題を雑談したのだが、今注目しているのがヘアリーベッチという植物。これも外来種なのだが、秋に種子を播くと、ずっと繁って地面を被覆する。そして春に花を咲かせてから枯れるものだ。この植物が繁茂すると、ほかの草木は生えない。しかし春先に枯れるから、農作物には影響せず、耕作によって野生化しないから、外来種の増殖というアカシアと同じ問題には該当しないはず。

このヘアリーベッチの花からは、なかなか上品な蜜が採れるので、レンゲやアカシアに変わる蜜源にできないかと模索しているわけだ。

そこで私は考えるのだが、全国で放棄農地、とくに棚田が荒れることが問題になっているところにヘアリーベッチを播いて、同時に養蜂の蜜源に育てられないだろうか。

これまで蜜源問題だけを主張しても、一般の人に訴える力が弱かった。しかし、農地の荒廃問題とセットにすることで、地主にもメリットがある。ヘアリーベッチは、豆科であるため土壌に窒素分を増やすから、春以降耕せば肥料効果もある。

題して、里山蜜源化計画。いかがだろうか。