森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

花見と派遣のオネエチャン

2009-04-14 15:51:29 | ドーデモ体験談

昨夜は、大阪城公園で花見だった。

友人主催の宴で、しだれ桜の下で、酒を酌み交わす。毎年の行事なのだが、参加者には奄美や沖縄出身者、朝鮮半島出身者が多い。

で、今回も終盤になって奄美のサンシンと島唄が始まった。にぎやかなのではなく、哀調のこもった唄と調べ。(写真。唄者とサンシン弾き)

すると、外から座り込んで聞いている人影が二人。私が手を振ると、振り返してきた。若い女性だ(^o^)。おいでおいで、して招く。

はい、お酒。はい、おつまみ。大サービスだ(^o^)。参加者は年齢層が高いのだが、やはり若い女性には弱い。

彼女らは、ケバイ系の化粧をした、まさに今風の女の子。20歳前後だろう。恋の別れの唄の後に解説が入ると「昨日、カレシと別れてきた」とか「別れ言われたらシバイタル」といった調子のギャル用語満載。

沖縄旅行はしたことがあるらしく、「沖縄思い出す~」と感激していた。

でも、少し話を聞いてみると、派遣で工場で働いているのだという。今夜はそのメンバーで花見に来たらしい。あと二人は酔いつぶれたので、こちらに覗きにきたとか。

思わず、今宵で憂さを晴らして、明日からもしっかり働けよ! と励ましてしまった。

私は、若いころ奄美出身者が社長の零細出版社に勤めていた。今夜の花見の主宰者とは、その会社の同僚だ。
極めて劣悪な環境で、給与の遅配はしょっちゅうだし、労働時間は目茶苦茶。派遣に出される社員もいた。理不尽な行いが横行していて、今もトラウマになっている。

だから、現在の「派遣きり」とやらの経済状態がなんぼのもんじゃい、と思ってしまうのだが、派遣で働く若い女の子には、甘くなってしまうのである。

頑張れ、今を生き抜け。きっと君たちには新しい未来が来る!


女性一人の小料理屋

2009-04-03 09:50:09 | ドーデモ体験談

意味ありげなタイトルでしょう(笑)。

約束していた飲み会をドタキャンされた。待ち合わせのところに向かう途中で気分が悪くなって吐いてしまったのだという。そりゃ、仕方がない。

そこで、一人で向かったのが、先日の神戸のオフ会で知り合った女性が紹介していた姉の店。宗右衛門町の「てげてげ」という店だ。

結構路地奥にある店だったが、なんとかたどりつく。カウンターだけの小さなお店。居酒屋と言っていたが、気分は、ちょっと上の小料理屋。女将は、本当に若い、小さな女性だった。しかもとびきりの美人! 

妹の紹介ということで、一見さんの緊張はなく、聞くともなしに語る。

つい最近までモデルだったそうだ。タレント事務所に属していて、ドラマのちょい役によく出ていたという。2時間サスペンスやバラエティなどだ。それこそ通行人エキストラから死体役まで。多少は主人公に絡むこともあったらしい(^o^)。
それから着物モデルもして、関西の情報誌にも出ていた。読者モデルとか、町で出会った○○さん、という企画も、みんなタレント使った仕込みだそうである。

てげてげ、は鹿児島弁。親はなくなり、姉妹だけで生きてきたそう。小学5年生の時から家事を任され、障害者の祖父母や妹の食事の世話を見てきた。そこで、その経験を活かしてお店を開くことにした……。

なんだかこの話自体がドラマだなあ。私は、一瞬、この年でお店を持つとは、バックに男がいる? なんて想像したが、まったく独力で頑張ったよう。
それにしても、お店の近くに組事務所があって、彼らのたまり場になりかけた時の攻防など、手に汗握る(~_~;)。とうとう、彼らを出入り禁止にしたそうだ。またお客の警察関係者にも守られ、今やファンがいっぱい。私が訪れた際も、花を差し入れたおっちゃんがいた。私もその一員になりそう。

宣伝はせず、口コミだけで、ということなので、お店の詳しい場所などは書かないが、堺筋に近いところである。もし、探し出せたらご贔屓に。

こういう店と出会えたら、ドタキャンもよかった? かな。