昨夜は、大阪城公園で花見だった。
友人主催の宴で、しだれ桜の下で、酒を酌み交わす。毎年の行事なのだが、参加者には奄美や沖縄出身者、朝鮮半島出身者が多い。
で、今回も終盤になって奄美のサンシンと島唄が始まった。にぎやかなのではなく、哀調のこもった唄と調べ。(写真。唄者とサンシン弾き)
すると、外から座り込んで聞いている人影が二人。私が手を振ると、振り返してきた。若い女性だ(^o^)。おいでおいで、して招く。
はい、お酒。はい、おつまみ。大サービスだ(^o^)。参加者は年齢層が高いのだが、やはり若い女性には弱い。
彼女らは、ケバイ系の化粧をした、まさに今風の女の子。20歳前後だろう。恋の別れの唄の後に解説が入ると「昨日、カレシと別れてきた」とか「別れ言われたらシバイタル」といった調子のギャル用語満載。
沖縄旅行はしたことがあるらしく、「沖縄思い出す~」と感激していた。
でも、少し話を聞いてみると、派遣で工場で働いているのだという。今夜はそのメンバーで花見に来たらしい。あと二人は酔いつぶれたので、こちらに覗きにきたとか。
思わず、今宵で憂さを晴らして、明日からもしっかり働けよ! と励ましてしまった。
私は、若いころ奄美出身者が社長の零細出版社に勤めていた。今夜の花見の主宰者とは、その会社の同僚だ。
極めて劣悪な環境で、給与の遅配はしょっちゅうだし、労働時間は目茶苦茶。派遣に出される社員もいた。理不尽な行いが横行していて、今もトラウマになっている。
だから、現在の「派遣きり」とやらの経済状態がなんぼのもんじゃい、と思ってしまうのだが、派遣で働く若い女の子には、甘くなってしまうのである。
頑張れ、今を生き抜け。きっと君たちには新しい未来が来る!