森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

住友林業の森林認証

2006-03-02 16:29:30 | 林業・林産業

住友林業が、国内に所有する全森林(4万497ha)に、日本独自の「緑の循環森林認証(SGEC)」を取得することになったそうだ。今年9月には認証取得作業を完了する予定。

以前にも触れたはずだが、森林認証制度は、現在日本には二つあって、一つは国際的な森林管理協議会のFSC。そしてもう一つが、SGECである。大雑把な区別をすれば、FSCは基準が厳しく、それをクリアできる優秀な森林経営を差別化しようと言うもの。
一方のSGECは、わりとゆるやかで、日本の森林関係諸法を守っている森林経営なら、だいたいパスできるようになっている。いわばボトムアップ狙いか。

私が、住林の動きにオヤッと思ったのは、実は住林は以前、ISO14000の林業版を事業所全部で取得したからだ。ISOは、FSCなどと性格は違うが、森林認証制度と対をなして、環境配慮形の森林経営を証明するものだ。その設置は、ちょうどFSCの勃興期と重なる。しかし、その後あまり広がりを見せずにいる。
ここで(FSCではなく)SGECの取得をめざすということは、ISOとは別の枠組の環境認証を必要と判断したのだろう。

それは何かと思えば……この続きは、また明日(^o^)。