森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

被災地観光巡り3……いや、番外編かな

2011-05-03 23:39:37 | 時事ネタ

東京にもどったので、これで打ち止めにしようと思っていたのだけど、要望が多いので「3」を。

いや、番外かな。

実は、今回の東北巡りでルートで悩んだ点がある。

最初は新幹線で入ろうと思ったのだけど、相次ぐ余震で止まっているのを見て、もし車内に半日閉じ込められたらスケジュールが危なくなると判断、飛行機で福島に飛ぶことにした。

そこで選んだのが、アイベックス・エアラインズ
 

日本の航空会社と言えば、JALとANA、それにせいぜいスカイマークくらいしか思いつかないが、実は知られざる会社が意外とたくさんある。
とくに地方空港を結ぶために、地域が立ち上げた航空会社が相当数あるのだ。

そして、アイベックスもその一つ。日本デジタル研究所が親会社でANAと提携しているが、ここが伊丹と福島空港を結んでいた。機体は、ボンバルディアであるのは、ちょっと心配だったが(故障が多いのよ)。

知らない航空会社に乗ってみたいというのは、決してヒコーキ・オタクという意味ではなく、通常の人間の趣向である。念のため。

そして、降り立った福島空港! この空港も珍しい(^^;)。 
言わずもながの赤字経営で、お荷物説も根強いが、仙台空港が震災で壊滅し、いまも完全復旧していないとなると、なかなか貴重な東北への入り口となっている。

そして、おどろくなかれ、福島空港の各所には、ウルトラマン、ウルトラヒーローがいるのだ!

 ウルトラマンマックス……らしい。

どういうつながりか、円谷プロの協力の元、ジオラマまで作ってある。

今回はゆっくり見学する暇はなかったのだが、ヒーロー・オタクなら感涙ものである。
ま、私はたいして関心ないけどね。

ということで、なかなかの隠し味のある観光スポットが目白押しなのだ。

最後に、福島県相馬市の道の駅で飲んだジュースの紙コップを。

これだって、貴重なデザインだよ。紙コップ・オタクなら(いるのか?)決して外せないコレクション・アイテムだ。
ま、私は、たいして興味なかったけどね。

 

ともあれ、福島をオタクの聖地として売り出すか?


タイ人、震災時の覚悟

2011-05-02 17:58:55 | 時事ネタ

東北巡礼を終えて、東京まで出た折りのこと。

夜には約束があったが、それまで3時間ほどの余裕があった。

さて、どうする?

思いついたのが、ガチガチに固まってしまった身体をほぐすこと。もとから肩こりは酷いが、今回は背中が張りついてしまったかのような感触だ。なんとかせねば……と、街を歩いてマッサージ系の店を探す。

そこで目に入ったのが、タイ式マッサージの店。

よし、と飛び込みで訪れた。

お店の中は、タイ国王の写真が飾られ、真面目な雰囲気。
少し待って通されて、タイのパジャマのような服に着替える。その後足を洗ってくれて、さっそくタイ人女性にマッサージを受けた。
タイ式マッサージは、ストレッチと指圧を兼ね備えたようで、固まっていた身体がバリバリッと音を立てるような感覚でほぐされていく。

と、そこに揺れを感じた。余震だ。震度2~3くらいはあるか。

「おお、揺れてるね」

そこから地震の話をした。私は、東北帰りであることを伏せて、あの当日どうだったか尋ねた。

「このビルも大きく揺れたよ。それで、働いているみんな、怖がって、タイに帰ってしまった」

おやおや。やはり。でも、この人もタイ人なんだけど。

「でも、ママさんが『死ぬときは、どこでも死ぬ!じたばたしない!』といったので、私だけ残ったの」

お? それでは……。

「私とママさんだけで、この店開いたよ。休みなしで頑張った」

うんうん。ちょっとしんみり。

「私言ったよ、『ママさん、地震の前に疲れて死んじゃうよ~』(笑)」

(^^;)(^^;)(^^;)

「そしたら、タイにみんなが帰って数日後に、立て続けにミャンマーとの国境付近で2度大地震あった。みんな、驚いて、日本に帰って来た(笑)」

かくして、いまも無事みなさんで営業続けているそうだ。

なんか、ほっこりした。マッサージも上手かったし、これから東京に行くたびに寄ろうかな。