森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

大阪万博の時代

2011-03-30 22:27:45 | 時事ネタ

大阪の万博公園に出かけた。

万博と言っても、最近では通じないことが多いが、1970年に大阪で開かれた万国博覧会のこと。

そして万博公園とは、その跡地に作られた上記の「太陽の塔」のあるところだ。岡本太郎の作品は、今見ても、迫力満点、その斬新さは40年たっても衰えないな。 

ちょうどEXPO70パビリオンというのが作られており、当時を回顧している。折しも岡本太郎の生誕100年記念として「太陽の塔 黄金の顔展」を開いていた。これは、覗かねばなりませぬ。

 これである。今ある塔のは、2代目で、これこそが、万博当時の顔なのだ。

いやあ、会場は、あの万博の熱気が展示されていて、経験者としては感動だよ(^o^)。

各種パビリオンの紹介と、そのホステスのユニフォーム。お金がないらしく、ほとんどがパネル展示だけど、それでも懐かしいなあ。

とくにこれは……。

マニア垂涎の万博会場ジオラマ模型(⌒ー⌒)。

私は、万博を記憶している世代としてはもっとも若い方で、当時は小学生だったから自分で見て回ることもできなかったけど、時代は万博一色だったことは覚えている。学校でも、家でも、世間もみんな万博のことを語っていた。そして入場者数は、6400万人! 昨年、中国の上海万博に抜かれるまでは世界一だった。

その後の万博(つくば科学博、沖縄海洋博、大阪花博、愛知地球博……)は、入場者数はともかく、時代との一体感がないよなあ。ちょっと懐かしい。

ただ、今の日本は、不孝にも東北大震災で、あの当時に近い国民の一体感が生まれているような気がする。

大阪万博の開催期間は、3月14日から183日間。東北が183日目を迎える日には、世情も落ち着いているだろうか。

 


義援金

2011-03-18 13:48:06 | 娘ネタ

東北関東大震災が発生して数日後、奈良県でも義援金集めの動きがあるという。
そのニュースを読んで、娘との会話。

「お前の高校でも、義援金集めたりしないのか」

というのは、娘は生徒会役員だから。本来なら、こうした運動の音頭を取る立場だ。

「今、学校に行けないからなあ」

たしかにその時、高校は入学試験のため在校生は立入禁止なのである。次に行くのは18日だという。この日は終業式だから、その時に打ち合わせても、翌日から春休みに入り、活動はしにくくなる。

「学校行かなくても、電話やメールがあるじゃないか」

この時は、これで終わった。

ところが翌日、「義援金集め、やることにした」という。
メールで生徒会長を焚きつけて、教師にも連絡とって、前日に急遽役員を集めることになったという。おお、やるじゃないか。

聞けば、18日は新入生の説明会で、合格者とその保護者も来るという。それは狙い目だ。保護者に訴えれば、金は集まるだろう。

というわけで、本日18日。正門前で呼びかけたら、12万円あまりになったという。

続いて生駒駅前でもやるという。

よし! 今日は無条件で(珍しく)褒めてやろう。

 

 

 


11という数字

2011-03-17 09:32:43 | 娘ネタ

娘が、「11という数字がよくない」と言い出した。

何のことかと思えば、「東北大震災が起きたのが3月11日」

ほかに?

「アメリカの同時多発テロは、9月11日」

な、なるほど。しかし、10年も間が空いているぞ。単なる偶然だろ。しかもたった二つの事例ではね。ほかにあるのか。

そう問い詰めると、「う~ん」と考え込んだあげく、

「1月11日はポッキーの日」

??? ポッキーの日? いや、知らなかった。だが高校生はみんな知っているという。
1・11と並んだ姿が、グリコのポッキーを表すのだそうだ。

し、しかし、ポッキーは不吉なのかぁ。

 

 

 


静岡時代の世論調査

2011-03-16 17:33:45 | ドーデモ体験談

昨夜は、静岡(富士宮)で震度6強の地震と聞いて仰天したが、その後何の被害の報告もなく、変な意味で納得。そして、30年も前の大学時代のことを思い出した。

大学に入学して、よくやったアルバイトが世論調査である。その中には、地震に関するアンケートが結構あった。というのも、当時から東海大地震が来る、来ると喧伝されていたからだ。

驚かされたのは静岡県民の意識の高さ。地震予知が間違ってもいいですか、という問いには、ほとんどがイエス。それで発表止めろという声はほとんどなかった。

そして当時の静岡県知事の言葉。「静岡に大地震が来ても大丈夫。心配なのは東京だ。あちらは何の準備もしていない」

静岡ではハードもソフトも震災対策はやっているという自負と、意識の低い東京が壊滅したら地方まで被害が及ぶ、ということを言いたかったように思う。

世論調査で各地の人々を訪ねて回るのは新鮮な体験だった。冬の寒い時期は、一緒にコタツに入れてもらいながら回答を取ったり、アパートを訪ねて気乗り薄の主婦を口説いて答えてもらったら、帰り際に飴ちゃん(^^;)を握らせてもらったり。逆に、訪れた家が葬式明けだったこともある。息子が亡くなっていたのだ。そうそう、伊豆半島まで出かけて温泉に一人泊まったこともあった。初めての一人旅だったかもしれない。

そんな経験が、今の職業に活かされているようにも思う。

 

 


バレンタインデーとホワイトデー

2011-03-15 11:54:08 | 娘ネタ

先月に遡るが、2月14日はバレンタインデー。

日本ではもともと(なかなか告白しにくい)女性が、この日だけは男性に告白する(チョコレートで?)という意味合いがあったはずなのだが、その後義理チョコが増えすぎてしまい、いまや友チョコの時代。

娘によると、男性にチョコを渡すなんて女子、ほとんどいないそうだ。多いのは女の友達同士の交換なのである。それどころか男子から女子へも渡すらしい。で、娘もたくさんもらってきた。

ただし、重要なのは、娘はチョコレートが嫌いなことだ(~_~;)。もらいものだからと無理して食べたりしていたが、「モー無理!」となると、私にも回ってきた。

そこで今年はチョコは食べられないことを吹聴したらしい。ちなみにアンコも苦手で、カスタードクリーム系もダメ。まあ、女子系の甘いものは全滅なのである。おかげで友人も苦労しているようだ(⌒ー⌒)。

そこで娘は、今年は自分もクッキーを焼いて配ることにした。ホワイトデー返しが大変だから先んじようという魂胆?

ただ、たくさんつくったので、後輩の男子にもばらまいたらしい。かなり意外感をもたれたとか。

さて、昨日は3月14日、ホワイトデーということになっている。ばらまいた分の回収日(笑)。後輩男子も困りつつ、なんだか巨大袋入りスナック菓子をくれたそうだ。

男は、やはり質より量に走る。少なくてもいいから高級菓子という発想はないんだなあ。

おかげで私にも回ってくる(笑)。

あ、私? 私もバレンタインデーはそこそこもらったよ。う~ん、返しますよ、はい。何か。

 


DVD「トコトンハテナ」

2011-03-14 13:39:34 | 仕事関係

連日、テレビも新聞も、東北関東大震災(この言葉、定着したのだろうか)のニュースばかりになり、ほかの情報が入らぬ。もちろんドラマもなごむバラエティもない。

新たな情報も少ない中、同じことばかり繰り返されても疲れる。

そこで、何か別のものを、と思って手にしたのが、先月放映されたテレビ東京系の「トコトンハテナ」である。私が出演した「割り箸は、なぜ減っている?」だ。

実は、ずっと前にDVDは届いたのだが、まだ見ていなかった。忙しいから……というよりは、やっぱり恥ずかしい(^^;)から。テレビに映る自分の姿を見たくない。

とはいえ、この時期ならではのお口直し?気分転換? に見ることにした。

……自分が映るシーンを見て、思ったのは、髪ボサボサ! 滑舌(かつぜつ)悪い! 姿勢もっとシャンとせい! だった(笑)。ツッコミ入れ放題。

スーツもなあ。次の機会があったら、買い換えよう(^^;)。

とはいえ、番組としてはよくできていた。押さえるべきところはしっかり押さえていたのではないか。番組を見た印象として、割り箸のイメージは悪くなっていないだろう。とくに国産割り箸に関しては、注目されるのではないか。

 

ただ、皮肉な点を。

この番組の大スポンサーが東京電力である。そして、最初のコマーシャルは、原子力発電だった。そして、「これからも安全で、災害に強い原子力発電所に全力で取り組んでいきます」。

 

震災によって福島原発第1、第2がメルトダウンしたり、放射能を漏出させている最中に目にすると、なんとも……。

 

 


お水とり珍事

2011-03-13 00:19:26 | 時事ネタ

3月10日、東大寺の修二会、いわゆるお水取りを観覧してきた。

お水取りは、1日から14日まで毎夜ある。が、初日と大籠松明が出る12日、そして14日が人気で満員となる。とくに今年の12日は土曜日だから凄まじくなるだろう……。ともあれ、10日は穴場の日と睨んだ(^o^)。

それでも開始(午後7時)の2時間半前から現地入りして寒さに絶えて場所取り。徐々に人は増えてくる。この日は10の松明が走る。

お水取りは、大きな松明を二月堂の舞台に掲げる。

このように、舞台に運び上げると,大きく揺すって炎を大きく上げる。

そして舞台を走る。ここで火の粉をいかに散らして美しく見せるか。

 

そして、反対側まで来ると、最後の輝きを散らす。

松明の燃え方をうまく制御することが必要で、美しく見せると歓声が上がる。若い僧にとって見せ場だろう。これは宗教行事で、拍手をしてはいけません、と何度も言われていたが、思わず手をたたきたくなる(^o^)。そこをぐっと堪えて、手を合わせて合掌するのだが。

ちなみに、籠松明とはこんな形。

太く長い竹の先に杉葉でつくられている。

が、今年は珍事があった。こんなこと1260回目のお水取りでも何回あったか。

3番目だったか、威勢よく舞台が駆け上り掲げたのだが。

あまりに大きく揺すりすぎた?のか、

ボトッと、松明の先が落ちたのだ。火の玉が燃え上がり、二月堂階段の囲いに引火!
あわてて消火に飛びつくが、水を噴霧してもなかなか消えない。いや、必死。

でも、もっとも情けない思いをしているのは、この松明を抱えて走った僧だろうな。せっかくの見せ場が、最初に落としてオシマイ。舞台を走ることもできなかった。

いや。この珍事さえも見せ場だったかもしれない。だって、観客は喜んだもの(^o^)。

 

ともあれ、奈良時代から一度も途切れないこの行事は、今年も続いたのである。(写真は、お松明終了後。ただし宗教行事はこの後も続く。)