森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

ミャンマーとティモール

2007-09-28 10:29:10 | ドーデモ体験談

ミャンマーで日本人ジャーナリストが殺された。

こうしたニュースは、胸を打つ。常に時代のフロント(最前線)に立つことを心がけると、否応なしに覚悟がいる。殺された長井さんも覚悟をしていただろうが、決して本意ではあるまい。

私も、若いころ、フロントを意識して、ティモール島に潜入したことがある。当時は東ティモールをインドネシアが支配していて、外国人の立入禁止地域だった。

うまく立ち回ったつもりだが、あと少しのところで軍の尋問に引っかかった。ティモールでは、ジャーナリストも殺されている。そこまで行かなくても、逮捕されて留置場行きはあり得る。果たして日本政府は動いてくれるか?
冷汗が流れた。尋問への返答次第でどうなるかわからない。慎重に、そして大胆に応えた。作戦としては、徹頭徹尾、取材のおくびも出さず、知らずに迷い込んだアホな旅行者を装うことである。

……長い時間がたったが、お互いの言葉があまり通じない(尋問官はインドネシア語オンリー。学生が英語の通訳に入った)こともあって、最終的に解放された。夜だった。じとりと湿った野外の空気の感触を今も覚えている。

その後、ティモール島をすぐに出て行くように言われたが、私はまたも脱線して別地域への潜入を試みて、また軍人に見つかって……。

いろいろあったなあ。若かった(笑)。でも、長井さんは私とたいした歳も変わらないのに、はるかにフロントへ出続けた。


ホットブログ?

2007-09-26 00:57:06 | ドーデモ体験談

不思議なことに、昨日書いた「共同保育所」の記事が、gooブログの「ホットブログ」に選ばれたらしい(トラックバック参照)。

 

こちらのブログは裏ブログ(笑)。表ブログに転出して、そのまま打ち捨てようと思っていたのに、つい描き込んでしまっているだけ。だからホットブログなんていうほど賑わっていないしねえ。書くのも表題とはかけ離れている。

 

皆さん、表ブログの方もよろしく。そちらはほぼ毎日更新しています。


共同保育所

2007-09-25 00:14:57 | 政策・行政関係

昨夜、NHK教育で「共同保育所ゴタゴタ荘」という番組を見た。

 

東京下町に無認可で作られた保育所が舞台。そこでは、運営を経営者や保育者、そして保護者全員で相談して行う。保育に問題が発生しても、物品が足りなくても、みんなで知恵を出し合う。保護者が、他人の子を面倒見たり叱ったりもする。立ち退きを迫られれば、新たな場所を卒荘した保護者がボランティアで探す。大変だが、認可保育園よりこちらを選ぶ人々がいる。

 

地味なドキュメンタリーである。裏番組の「HERO」でも見ていればよかった。それなのに思わず見入ったのは、私も数年前まで同じような経験をしていたからだろう。学童保育所の保護者として運営にかかわっていたのだ。

生駒の学童保育は公設民営で、運営は市と指導員(保育者)と保護者の3者で行っていた。そのため保護者は、加重な役割を背負わせられる。私のように役員になると、各保育所の運営だけでなく、市内全学童の運営協議のために市と交渉に臨んだり、指導員採用の面接まで行った。何の手当てもなく、ボランティアで走り回る。連日真夜中まで会議が続いたこともある。市と指導員と、他の保護者の板挟みにもなる。

でも、番組じゃないが、公営ではなくてよいと思っていた。完全公設公営になれば、保護者の意見など「参考」にしか扱われないし、規制だらけだ。市がダメと言えば、何もできない。民営だからこそ、時に市の方針に反旗を振りかざし、膝詰め談判を展開した。その中で知恵を絞って新たなことを行えたし、結束も高まった。

 

最近は、生駒の市長が代わって学童保育に対する対応が随分変わった。要望してきたことが、あっさり市主導で行われる。すると、逆に保護者の参加意識が低下していくそうだ。

 

お上を頼るようになった途端、当事者の問題解決能力も弱くなる。山村や林業の現場で見てきたことと同じ事態が、ここでも起きていくのだろう。

もともと田舎は、自治の力があった。行政に頼まず自ら地域を律してきた。それを補助金などのバラマキで風化させたのは、戦後の一時期にすぎない。だから山村は、今がチャンスだ。これまでオンブにダッコしてくれた国は、もう頼れない。これを嘆くのではなく、以前にもどる気構えを持ってほしい。


鉈で薪割り

2007-09-17 20:39:09 | ドーデモ体験談

9月15、16日は、吉野チェンソーアートスクールの合宿講習会。私もスタッフとして参加したわけだが、そこで何をしていたか。

 

もちろん私はチェンソーアートはできないから、講師ではない。受付のほか、安全マニュアルづくり、それに掃除もしていたが、もう一つ重要な役割が。

 

それは焚き火である。チェンソーアートの過程で出る木っ端を燃やすためだ。おが屑などは捨て場を設けているが、そこそこの塊である木っ端をそのまま捨てにくい。そこでゴミと一緒に燃やす。が、この日は時折の雨と生木のため、簡単には燃えない。
そこで私は、鉈で大きな木っ端を割っていたのだ。

 

鉈で怪我して、指をまだ包帯で巻いているのに、またもや鉈をふるった。鉈に対するトラウマ退散! というわけである。いや、懲りないだけか。

 

山男たちに、怪我をしない鉈の使い方を教わり、コンコン割っていると、すっきりするものと、ちょっぴり指の傷みが甦るよ(^^;)。


検索

2007-09-13 23:58:10 | ドーデモ体験談

表ブログの話だが、ここ最近、妙なアクセスが増えてきた。

 

それは「堺知美」と検索して訪れるケースがやたら多いことだ。この名の彼女は、実は5月に京都の日吉町森林組合を視察した際に知り合った参議院議員の秘書である。そのことを『だれが日本の「森と木と田舎」を殺すのか』に少し記したわけだが、そこにアクセスしてくる。

 

不思議に思って少し調べたら、なんと写真週刊誌フラッシュで「永田町美人秘書の身体検査」という記事で堺さんが登場しているのだ。それも、かなり大きく。

それで読者が検索しているのか。たしかに彼女は美人だ。当の本人も「日本一ヘルメットが似合う女」と自称していた(笑)。この写真、お宝になるかも。

 

なにはともあれ、こんな要素で表ブログのアクセス数が上がるのも悪くないか。

でも、こちらの裏ブログのアクセス数は、意外と下がっていないのだよV(^0^)


再抜糸(;_;)

2007-09-13 00:35:54 | ドーデモ体験談

再抜糸しました。やっぱり痛かった(;_;)。すでに薄皮が張っており、糸が埋もれているのだもの。それを麻酔なしで切り開いて抜き取る。始めは見ていたのだけど、やっぱり顔をそむけてしまったよ。

 

とはいえ、これで後は爪がちゃんと伸びたら完治する。

 

左親指に包帯を巻いていると困るのは、やはり水仕事。顔も洗いにくいし、風呂にも入りにくい。とりあえずゴム手袋をするが、やっぱり面倒だ。この前、風呂の中で居眠りして、ゴム手袋ごとブクブク沈めてしまった。

流しで洗い物をする際に手袋を忘れたら、娘が持ってきてくれた。ありがとう……って、それよりお前が代わりに洗えよ。それはイヤなのか。


異物混入

2007-09-05 00:39:41 | ドーデモ体験談

再手術、終わりました。

 

結果的に親指の爪を全部剥がれた(;_;)。根元は残してあるそうだから、また生えてくるはずだけど。結構痛い。麻酔が切れると、最初の怪我の時より傷む。
なんでも、傷口に何か異物が残っていて、それが肉腫を作ったのではないか、との診断である。ともあれ、手術自体は数分で終わったが、完治までは時間がかかりそう。

 

で、異物混入である。

 

実は屋久島帰りに、鹿児島空港で、お土産にある食品を買った。親戚にも宅配した。で翌日、自宅で食べたのだが、すると中からビニール片が出てきた。これは……少し考えたが、メーカーに電話した。

 

すると窓口では「着払いで送ってくれ」との対応。レシートとラベル、そして問題のビニール片を送りつける。翌日、着きました、との電話。さらに工場長より電話。
工場では材料の袋には異物混入対策として色付きビニールを使っているそうだ。ところが混入していたビニール片は透明である。ただ熱が加わって縮れているから、材料に混ざって加工されたのは間違いない。
考えられるのは、外部から仕入れているサツマイモの加工品(カット品を蒸したもの)の袋片が混入したのではと推察されるということだった。

私は、電話で説明されても困るから、文書で報告し、その後の対策も示すよう要求した。お詫びの印とやらの品は断った。
そして、今日、私が購入したのと同じ商品とともに報告書が届いた。

 

今回の品質問題を全従業員に伝えるとともに、各工程の検査を強化する指導をし、契約している食品加工会社に対しても申し入れしたという。

 

私は、一応、この会社の対応に満足している。(あえて言えば、責任者名を書くべきである。会社として謝るだけでは、責任が分散してしまう。)だから商品名や社名は書かないが、食品を扱う企業の体質を計るよい経験になった。対応次第では、企業の命取りになる事件である。

 

私はクレーマーではないが、もの言う消費者なのだよ。


再手術(;_;)

2007-09-02 00:30:05 | ドーデモ体験談

来週になると書けなくなる……パソコンのキーボードをしばらく扱えなくなるかもしれないから、今のうちに書いておこう。

 

実は、親指の傷、再手術?することになった。再び縫うのである。

というのは、抜糸が済んで喜んでいたら、割れた爪の間から肉が盛り上がって、そこに伸びてきた爪が食い込む上、傷口がふさがる気配がないのだ。それで再び病院に行くと、切開してもう一度縫いましょう、とあっさり言われた。

なんだよお。また元にもどるのかよお。それどころか、盛り上がった肉は切り取るのかなあ。なんだか大手術??の予感(個人的思い)。私の顔が、ムンクの「叫び」になりそうだ。

 

せっかく包帯を少しずつ小さくして、一時はバンドエイド貼っているのと変わらないほどにしていたのに、また手首から包帯を巻かれるのだろうなあ。フランケンシュタインとミイラ男の合体だなあ。

 

左手であるのが救いではあるが、やはり生活に不便である。左手を極力使わない生活は、イスラム教徒の気分になる。

ちょっと鉈で指先を切っただけと思っていたが、やっぱり山仕事は危険だし大事なのだと自分に言い聞かせる。