森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

ジモティとよそ者の差

2006-03-07 17:19:17 | 田舎・田舎暮らし

私が住む生駒市の市長が、若い人に交代したことは以前も触れた。

ところが、市長就任1カ月、なんと転居してしまった。隣の奈良市に、である。
その理由が振るっている。子供が生まれたので、保育園に連れて行きやすい妻の職場近くに住むため、である。ご丁寧にも、法的に問題ありません、と結んでいる。

唖然とする。もともと生駒市に住んで6年にすぎない関東人ではあったのだが、それゆえ地元に溶け込もうと努力するかと思いきや、選挙が終わってさっさと脱出である。

それも、やむを得ない理由というよりは、「便利だから」。

この情報を知って、ムカムカしたのだが、少し冷静になると、なるほど、これは田舎移住者に多い発想だと気づいた。そして私の気持ちは、ジモティのよそ者に対する反応そのもの(^o^)。

田舎移住者は、ここに移り住むと家が貰える、土地が貰えるなど特典があるとか、農業するのに便利だからといった実利を上げやすい。言い換えると、実利優先で、いつでも住む土地を変える。
しかしジモティは、そんな移住者を白い目を向けがちだ。地の者は、好き嫌いとか便利不便ではなく、客観的に見て苦労の多い土地であっても愛着を持っている。よそ者には、それがない。ここに決定的な乖離があるのではないか。
ジモティとよそ者の差は、そこで生まれたかどうかではなく、地域へのこだわりで決まる。いやなら去る、と考えるか、損してもしがみつく、か。

それにしても、一介の市民ではなく、首長がねえ。ここまで地域意識がない首長も珍しいのではないか。

次回作の著者校正も終わった。出版は、4月10日の予定である。
タイトルは、「田舎に暮らす!」に決まった。ばりばりジモティの本である(^o^)。