森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

編集者のパワハラとリスク管理

2013-10-20 13:56:35 | 仕事関係

週刊朝日の編集長が更迭……というより懲戒解雇されたという記事。

名前を見て、あらら私も思い出した。

この男、かつてはアエラの副編集長で、私の担当でもあった。その後、週刊朝日に移り、昨年の「ハシシタ」記事で更迭された編集長の後を受けて就任したのだが、セクハラ、パワハラし放題で、とうとう告発されて首になったわけだ。ハシシタ記事で更迭された男は、朝日新聞預かりのまま、まだ社員で残っているのだから、今回の方が悪辣ということになる。

で、さもありなん、なのだ。

私がアエラで数年間仕事をしていた(だいたい月1~2本くらい)が、それを止めたのは、この男のせいである。

実に上から目線というか、傲慢な態度の編集者であって、もともと虫が好かない相手ではあった(たしか私が関わった編集者としては4人目だったかな?)が、あるときのムカつく発言によって、こんな編集者と仕事はやってられん、と思って接触を断ったのだ。

その意味では、私はパワハラを受ける前に自ら離れたことになる。今回の事件報道では、週刊朝日の女性の社員・契約記者相手にひどいセクハラをしていた上に、気に食わない奴から仕事を干したり契約を打ち切ったそうだが、まさにそんなことをするタイプだった。

しかし社員はともかく、契約記者という名のフリーライターは、週刊朝日しか仕事をしていなかったのだねえ。それでは逃げられまい。フリーの特権は、仕事先を分散することで生まれるのだ。

これもリスクマネージメントかなあ。

ちなみに、私は編集者との問題で仕事を断ったケースが多々ある(~_~;)。一時期、著作権の点から裁判を起こし掛けたこともある。また雑誌が潰れたり、編集者が辞めたり。いくら仕事先を分散していても、こりゃ仕事は減るわ。。。

リスク分散というより、リスクの多様性を抱えたのかもしれない(;_;)。

 


幻のコーヒー

2013-10-10 15:49:01 | ドーデモ体験談

大阪の町を歩いていて見つけたお店の看板。いや、価格表なんだけど……。

そう、この店ではコーヒー豆を焙煎して販売している。

そして、その銘柄の中に、「東チモール」の文字が。

おお、すでに東チモールのコーヒー豆が出回っているのか。

なぜ、こんなことに驚くかと言うと、私は30年以上前に東チモール潜入を企てたことがある。当時は外国人立入禁止。というより、そもそも東チモールという国は存在せず、インドネシアの一部とされていた。そして独立戦争を行っていたのだ。私が東チモールに関わった関係については、拙著「チモール  知られざる虐殺の島」を参照のこと。

東チモールは、元ポルトガル領でオランダ領だったインドネシアとは歴史が違う。それを強引に、というか武力で併合していたため、抵抗運動が続いていたのである。

ところでポルトガル領時代、東チモールの産物は、黒檀とコーヒーだった。東チモールのコーヒー豆は、極上の品質であったが量は少なく「幻のコーヒー」とされていた。しかも、その後の戦乱でコーヒー生産は事実上消えてしまったとされ、文字通りの幻のコーヒーとなったのだ。

21世紀に入って東チモールは独立を達成し国づくりを急いだが、そこでコーヒー生産の再開が持ち上がった。しかし、現地を訪れた調査員は、コーヒーは生産基盤から破壊されていたから厳しい、と報告していたのを覚えている。

だから、こうして日本に一般人も購入する形で東チモールのコーヒー豆が売っていることに驚いたのである。しかも「有機栽培」の文字もついているなあ。値段は高いようでそこそこ。

 

というわけで、私も喜んでこの豆を購入した……ということはあり得ないのである。

なぜなら、私はコーヒーを飲まないからだ(⌒ー⌒)。