森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

バイオアルコール

2006-03-08 18:01:43 | 政策・行政関係

先日、テレビで「砂糖の価格が上がっている」という紹介をして、その理由として産地(中国・ブラジル・インドなど)が天候不純で不作だったことと、もう一つ世界的にバイオアルコールをサトウキビから作っているためだと報じていた。

バイオアルコールとは、ようするにエチルアルコールである。砂糖を分解して発酵させてつくる。この使い道は、燃料だ。すでにブラジルでは何十年も前から行っているが、ガソリンに混ぜて燃焼させるのである。
世界的な石油高騰から、この混合燃料が普及し始めている。さらにバイオプラスチックもつくられているという。。

しかしだねえ。なんでアルコールをサトウキビからつくるの。それも日本が研究しているように砂糖を取った後の廃糖蜜からではなく、サトウキビそのものから。

糖を発酵させるなら、木材でも十分できる。木材のセルロースを分解したら果糖ブドウ糖などになるからだ。
本来この手の新エネルギーは、廃棄物からつくるべきであり、廃木材などはぴったりの原料だと思うがなあ。

そういえば燃料電池で必要な水素も、石油・天然ガスから取るのが主流だが、こちらも木材を原料にしてほしい。