福井行の前日は、神戸で打ち合わせ。それが終わって外に出ると、喫茶店の前に餃子の専門店があった。
「食べていく?」と誘うのは、打ち合わせ相手の女史。私、断る言葉を知りません(笑)。それにしても、昼の2時3時に行列ができているのだから人気店なのだろう。
並んで狭い店内にようやく座ると、「一人2人前以上、追加なし」という張り紙が。なかなか強気の商売だ。
そこできっちり2人で4人前28個の餃子とビール大瓶1本を頼む。昼間酒は、背徳の気分だ。周りも、あんまり会話がなく、黙々と食べている人が多いなあ。ちなみにタレは、醤油に辣油に、味噌だれを混ぜるのだそうだ。これが、ちょっと変わった味になる。
私と女性は、この店で1日何個の餃子を焼くか計算を始めた。席は10ほど、1日10回転以上はするだろう。一人14個頼めば、1400個?
お店の人に1日1000個くらい焼くの? とズケズケと聞く女史。そんなこと聞いたら、税務署員と間違われるよ。
「そんなレベルじゃありません」。
そうだろうなあ。その2倍としても2800個。一人の滞在時間は20分もないから、昼夜合わせて、もっと回転するかもしれない。いや、持ち帰り客もかなりいるから、餃子そのものの作る量は、さらに多い可能性がある。すると5000個以上行くか。
ところで、その翌日向かったのが福井。その福井で食べるものと言えば……越前蕎麦! ではない。蕎麦は好きだが、ここんところ長野県などで食べる機会が多かったのでパス。ならば福井で昼食にするとなると、何を食べるべきか。
それがソースカツ丼なのである。幸い駅前に何軒かノボリが立っていた。
ソースカツ丼そのものは、全国幾つかの地域で名物になっているが、ようするに普通のカツ丼のように卵とじにはなっていず、揚げたカツをソースに浸したものが丼にのっているというシンプルなもの。
頼んでみる。初めてのメニューでは、シンプルにソースカツ丼だけをチョイス。本当にカツのみ4切れがごはんに並んでいるだけ。キャベツの千切りさえない。そして、どぼんとソースに漬けた感じ。ごはんにもソースが染み込んでいる。
味は、なかなかよかった。でも、最後の方は、ちょっときつくなる。味に変化が出ないし、ソース味は若者風。ソースカツ丼には、サラダか何か小鉢付きを選ぶべきだ。それともビール? これから人前に立つのに、お酒は飲めないけどね。
果たして、このメニュー、今後全国に広がるだろうか。
表ブログで、えちぜん鉄道のことを書いたら、なんだか鉄オタみたいに思われてしまったが、私はB級グルメ・マニアでもあるのだよ(⌒ー⌒)。