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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

ユース代表の選手召集について

2008年10月23日 22時55分16秒 | ユース代表
先日発表されたU-19アジア選手権のメンバー選考について様々な議論が出ているようです。

・金崎はナビスコ杯決勝優先のため召集されず
・香川はJ2と代表の試合の関係でグループリーグ3試合のみの召集
・山本の召集時期を遅らせてほしいと磐田から要求があったが協会がこれを拒否
・河野の召集時期を遅らせてほしいと東京Vから話が出たが、東京V社長の一言でこの話は無かったことになった


これらの問題は、ユースの代表については選手召集に関してクラブと代表との間で決まりごとが無いことが原因です。


【ユース代表の一般的な選手召集の流れ】
U-18の時は選手が高校生でプロではないので召集を拒否されることもなく、問題なく選手を招集できます。
しかし、U-19になると選手がプロになり、香川や金崎のような能力のある選手はチームの戦力として試合に出場します。
そうなってくると、クラブはその選手が抜けると戦力ダウンとなるため子供の代表チームへ出すことを渋るようになりなかなかその選手が召集できなくなります。
代表監督はクラブの試合の無い時の合宿で選手を招集しチーム作りを進めていかなくてはならなくなります。
そしてアジア予選や世界大会の時には、クラブはその選手を(しぶしぶ)出していたのが今までの流れでした。




しかし今回は、香川はA代表の主力でありC大阪もJ1昇格のために大切な試合が続く状態で、金崎は大分の中心選手としてナビスコ決勝がありました。
その為、例年以上にクラブの反発が大きく結局、完全な召集は出来ませんでした。
この例年ではなかった特例により、磐田や東京Vが「うちも」と言って問題にしてくるのは当然のことだったと思います。


この問題は、ユース代表とクラブで選手召集の取り決めがされていれば何も問題にならなかったことだったと思います。

しかし、ユース代表は注目度が低いことから現状では軽視されがちで協会の対応もアヤフヤな部分があります。
世間では「子供の大会に出すよりもトップレベルでの試合をしたほうが良い」という意見もあります。
これは、イングランドでこの意見が強いようで、「ユース代表<クラブ」という図式が出来上がっています。そのためイングランドのユース代表は強くありません。
日本でも、ユース代表に興味の無いクラブサポーターの多くがこの意見だと思います。



クラブとユース代表のどちらが重要かということは一概には言えません。
しかし、極東の島国である日本にとって世界大会を経験することは育成において非常に重要なことだということは間違いないと思っています。

因みに、仮に今回の代表チームがアジア予選で敗退したらおそらくユース代表に関心の無いクラブサポーターの方々は、
「香川と金崎以外は雑魚の世代」と揶揄するでしょう。



今回の召集問題についてはいつも以上に複雑だったと思います。
香川については、A代表の中心選手になっていた関係で今までに無い調整が必要でした。
金崎については、これまで牧内監督が金崎をほとんど召集してこなかった関係(牧内監督の金崎に対する評価が低かった為)で、召集しても連携面に不安がありました。(召集しても十分な戦力になるか不安があった)



とりあえず、今後のことを考えても、クラブと協会でユース代表選手の招集に関する規定を定めた方が良いと思います。
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