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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

日本サッカー界に3バックの波が来る?

2018年05月28日 20時54分55秒 | A代表
突貫工事でチーム作りを進めている西野ジャパンだが、そんな中で3バックを試している様子。
西野監督の3バックといえばG大阪の時に3バックを使用していたことがあり、当時のG大阪ではラインとチームを統率できる宮本が3バックの中央に入っていた事を思い出す。
おそらく、今の日本代表で当時の宮本と同じくラインとチームを統率できる長谷部の存在が、西野監督の頭の中に「長谷部=宮本」の図式を描かかせたのではないかと思う。

日本代表の3バックと言えば、2002年のW杯時のトルシエジャパンの代名詞だった「フラット3」まで遡る。
当時、トルシエ監督はU-20代表、オリンピック代表、A代表の監督を兼任し、全てのチームでこのフラット3を徹底させていた。(個人的に「フラット3」が良かったか悪かったかは未だわからないが、ブレずにフラット3を4年間徹底したことは非常に良かったと思っている)
日本代表チームは日本サッカーの象徴と言っても過言ではない存在で、日本代表のサッカーが全ての日本サッカーチームの模範となる。だからトルシエ監督の4年間は日本中のチームがA代表の3バックをマネして日本中のチームで3バックが大量発生する現象が発生していた。
トルシエ監督が日本代表監督を去る時に「3バックがトルシエ監督の残した負の遺産」という報道があったくらいだった。
今回のW杯を3バックで戦えば、当然日本中の人が3バックに注目することとなり、日本中に3バックの波が来ることも考えられる。


3バックが良いのか?4バックの方が良いのか?という話になるが、そもそもフォーメーションとは何か?というところからの話になる。
フォーメーションとはピッチ上の選手配置。
最初に結論を言うと、「最も良いフォーメーションとは、ピッチ上の選手の個性が最も活かされる配置」となる。
だから端的に3バックの方が良い。とか4バックの方が良いとは結論付けられない。

自分は良くサッカーを料理に例えるが、選手=食材、監督=料理人、チーム=出来上がった料理となり、フォーメーションは料理をサーブする順番又は料理の配膳となる。
料理を最も食べやすく提供することがサッカーでいうフォーメーション。
分かりづらいと思うので極端な例えをすると、「コース料理で全品デザート=全員FWのフォーメーション」という感じ。
つまり選手の個性やチームの戦い方で最善のフォーメーションは変わってくるという事になる。

ただこの話を深く考える時に最も注意すべきことは、サッカーフォーメーションを深く掘り下げて考える時に、選手を駒として捉えて作戦ボード上で答え探しをする作業をしてしまいがちな事。
どんなに良いフォーメーションを作戦ボード上で考えても、実践するのはピッチ上の選手達。選手達がピッチ上でそれを表現できなければ絵に描いた餅となってしまう。
刻一刻と状況が変わるサッカーの試合で、選手を作戦ボード上の駒のように事前の作戦通り連動させて動かすことは非常に難しい。ピッチ上の選手11人が連動して頭より体が先に動くくらいのチーム内での意思統一が何よりも重要。
だからフォーメーションはあまり深く掘り下げすぎず、出来るだけシンプルであった方が良いというのが個人的見解。
そういう意味で、個人的にはもっとも使い勝手が良いフォーメーションは鹿島アントラーズやブラジル代表が使用している中盤ボックス型の4-4-2だと思っている。このフォーメーションの何が良いのかというと、非常にシンプルなフォーメーションだという事。シンプルだからこそ攻撃的にも行けるし守備的にも行ける、誰か1人退場しても大きなシステム変更が不要、指揮官が変わって戦い方が変わってもシステムを変える必要が無い多様性のあるフォーメーションなので、フォーメーションの事であ~だこ~だ考える無駄な時間を削ることが出来る。






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