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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

新人戦 感想

2012年02月27日 21時51分30秒 | 高校サッカー・クラブユース
静学の優勝で幕を閉じた新人戦。
今回の新人戦で30チーム計26試合を観戦させてもらったが、仕上がりの悪さが特に目に付いたチームが2つあった。
静学と明誠だ。
共に決勝戦までコマを進めたが、試合内容に関しては散々な試合が多かった。チームとしての出来は悪いが、自力の差で何とか勝利した試合の連続だった。
そんな出来の悪かった2チームが決勝戦まで勝ち進んだ訳だが、じゃあ他の強豪校は何をやっていたのか?
清商は今回の新人戦で結果を求めるのは酷だろう。新チームが立ち上がってからの準備期間が無かった。
藤枝東は結果でなく内容を追い求めている。結果がついてくるのはまだまだ先の話だと思う。
清水東は相変わらずの勝負弱さを露呈した。他チームに比べたらチームの仕上がりは良かっただけに、他のチームの完成度が低い新人戦はキッチリ結果を残したかった。
開誠館は新人戦のタイトルを狙っていなかったと感じた。もっと先を見据えている気がする。
常葉橘は正直言って力不足だった。
浜名は勢いが続かなかった。
まだまだ新人戦なのでこれから各チーム大きく様変わりしていくことだろう。どこのチームがどんな感じで変わっていくのか楽しみにしていきたい。

新人戦で目に付いた選手達
※今大会2試合以上現地観戦したチームが対象 (静学・明誠・藤枝東・橘・開誠館・藤枝北・浜名・静岡北・小笠)
GK 大野(静学)、斉藤(清水東)、町(明誠)
DF 望月(静学)、山崎・濱(明誠)、登崎(橘)、高橋(開誠館)
MF 渡辺・柴田(静学)、嘉茂(明誠)、渡辺(藤枝東)、早坂・吉田(開誠館)、山下(浜名)、鬼澤(清水東)
FW 猪又(明誠)、加瀬澤(清水東)、前田(橘)、宮津(浜名)


各チームに関する感想

静学:新人戦初期は話にならないくらい出来が悪かったが、大会を通してチームの成長を感じることが出来た大会だった。ただ、例年なら新人戦は1人でも多くの選手を試す場だが、今年は多くの選手を試すような余裕は無かった。結局固定メンバーで戦った大会となり、控え選手に公式戦の経験を積ませることが出来なかった事は残念だった。

藤枝明誠:攻撃ではDFで回してFWへ縦パスを入れるシーンが目立った。全国大会に出た時のチームは、しっかりDF組織を作って全体でプレスをかけてボールを奪ってからの素早い展開という形だったが、今のチームに(正確には昨年のチームから)その面影はない。中盤からつなぐ攻撃をやるつもりがないのか、やりたいけど出来ないのか、どちらかわからないが、現段階での明誠の攻撃はロングボール主体になっている。FWにボールが入れば破壊力のある攻撃を見せるが、開誠館戦のようにプレスを受けたり、清水東戦のようにDFでのボール回しが不安定になり、前線に良いボールを供給できなくなるとガタガタとチーム全体が崩れてしまう弱さを見せた新人戦だった。悪い内容の試合ながら7嘉茂の決定力に救われたという試合もあった。

藤枝東:今年の藤枝東のもっとも注目すべき点は、アンカーの位置に10渡辺を起用しているということ。本来アンカーの位置には守備力の高い選手を置くのがセオリーだが、守備力の高い選手ではなく、パス能力や展開力の高い10渡辺をこの位置で起用している。吉野監督のこだわりが如実に現れたフォーメーションだと思った。吉野監督の采配を見ていると、静学の井田前監督に似ていると思う。「相手のことは考えず、自分の理想を追い求める戦い方」という感じ。中盤の底にいる10渡辺からどんどんボールを展開して攻撃を作っていくサッカーを吉野監督は目指していると思う。実際に藤枝東がボールをポゼッションして10渡辺を中心に展開していくと、非常に良い攻撃の形を作ることが出来ていた。しかしボールポゼッション出来ない試合になると、自分達のやりたいことが全く出来なくなり、良いときと悪いときの差が激しい試合が多かった。

清水東:昨年からのレギュラーが多くの残りチーム立ち上げ当初から高いチーム力を有していた。逆の言い方をすれば新人戦のこの時期で既にチームの形が出来上がりつつある状態でいじるところが少ない。つまりノビシロをあまり感じないチームという印象を受けた。もっと1年生やベンチメンバーがレギュラーメンバーを脅かすような活躍があれば良かったが、残念ながらそのような選手は見あたらなかった。攻撃に関しては10加瀬澤にかかる負担が大きかったというように感じた。ゲームを作るところからフィニッシュに関するところまで、共に10加瀬澤が絡まないと決定的なシーンを作れないことが現段階で一番の課題だと思う。特に攻撃を作る部分での中盤の選手の出来について今後注目していきたい。

開誠館:明誠に敗れてリーグ戦で敗退となったが、現段階で最もチーム作りが進んでいたチームだったと思っている。西部地区大会で2試合見て「開誠館良いな」と思っていたら、県大会では選手の配置を変えていた。西部地区大会で作ったチームを一度壊して、新しい形で県大会に臨んでいたのだと思う。他のチームはまだ1つ目の形を作っている最中なのに、開誠館は既にそれは出来上がり、あえてそれを1度壊して新しい形に取り組み始めたということだと思う。つまり開誠館は新人戦のタイトルは本気で狙っていなかった。もっと長期的な強化計画の中でチームの底上げをやろうとしていると感じた。今後最も注目したいチーム。

常葉橘:フォーメーションは中盤がボックス型の4-4-2。フォーメーションも戦術もオーソドックスでDFはある程度安定しているが攻撃が全体的に迫力不足というのが率直な印象。現状では県大会ベスト8程度のチーム力と言わざるを得ないが、1年生に可能性の高い選手が何人かおり、うまくチームを活性化させることが出来ればもっと上を狙うことが出来ると思う。

浜名:可能性はあるが、1年生主体でまだまだ若いチームだという印象を受けた。若いだけに伸びしろもほかのチームと比べると大きいという印象を受けたが、自分たちのペースをつかめない悪い流れの時にそのままズルズル流されてしまうシーンが目に付いた。相手ペースになった時、流れを引き戻すことが出来るだけの力がつけば面白いチームになると思う。
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2 コメント

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Unknown (ビル)
2012-02-29 05:28:57
東海社会人1部とプリンスリーグ東海1部はどっちがレベル高いですか?
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Unknown ()
2012-02-29 21:59:52
私は東海社会人1部リーグの試合を見たことがないのでわかりません。
返信する

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