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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

ロシアW杯 アジア2次予選 シリア戦H

2016年03月29日 21時08分32秒 | A代表
日本 5-0 シリア

得点
OG、香川2、本田、原口

最終予選進出を(ほぼ)決めたチーム同士の2次予選最終戦。
互いにリスク管理ユルユルのノーガードの叩き合いとなった試合。
互いに攻撃面で持ち味を出し合った、見ていて面白い試合ではあったが、リスク管理や守備意識の部分に関してはツッコミどころ満載の試合だった。
そして守備意識ユルユルの見た目だけ好ゲームは、後半に入ると締まりのない泥仕合と化し、最後はシリアの集中力が切れ大量得点差のついた質の低い試合となった。

シリアはビックリするくらいに正面からぶつかってきてくれた。
ノーガードの叩き合いとなった前半は、チーム力の差がそのまま出て日本が何度も攻撃の形を作った。
しかし、日本は前半何度も決定機を作りながらも決めきれない展開が続く。
最後の決定力が足りないシーンが続いたわけだが、この試合はハッキリ日本の弱点が見えた試合でもあった。
それはダブルボランチの組み立ての部分。
一方的に攻め込んだ試合にもかかわらず、得点シーンや決定機を作り出すシーンの3つ前のパス出しの部分で、中盤の底から意図のあるパス出しはほとんど見られなかった。

G大阪の遠藤や川崎Fの中村が見せるような3つ先の決定機を導き出すきっかけとなるような縦パス。これが全く見られず、中盤の底の安易なミスや、DFラインからの縦パスをカットされピンチを作られるシーンが非常に多かった。
監督は縦の速さや中盤で相手の攻撃の芽をつぶす能力をボランチに求めるので、レジスタタイプの選手が代表に必要とされない状態が続いているが、その影響で生まれる中盤の底からの意図ある縦パスが代表から無くなった事が良く見て取れた試合だった。