Rhythm Technique Fightingspirits

藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

ロンドン五輪 対スペイン

2012年07月27日 23時35分18秒 | オリンピック代表
日本1-0スペイン

「スペイン相手にこれだけ出来ればメダルだって十分に狙える!」
そんな馬鹿な言葉を言うつもりはもちろんありません。
一言でいえば見事にハマった試合だった。


日本の戦術が見事にハマっていた。
特に前半は出来過ぎと言っても良い試合をした。

日本は前半から引いて守る戦術を実践。ポゼッションは放棄していた。
攻撃は永井のスピードを活かしたカウンター狙い。とても分かりやすい戦術だった。
日本は初戦の相手がスペインだったことは幸運だった。
弱いチームは初戦にピークを持っていくが、強いチームは決勝戦にピークを持っていくから。
スペイン選手は気の毒だと思う。自分たちは特に何もしていないのにA代表が成し遂げた偉業のおかげで、「絶対王者」「優勝候補」などという重たい看板を背負わされている。
今回の結果に対して「奇跡」という言葉は使わないでほしい。マイアミの時とは状況が違う。試合展開からいえば、これだけハマった試合ならカウンターで追加点を奪ってもっと楽に勝ちたい試合だった。そうすれば無駄な怪我人を出さず、無駄なカードをもらう事も無かった。
この試合のMVPは永井だろう。相手CBを退場に追い込むという得点以上の働きをした。そして常に相手DFの裏を狙い続けることで、相手DFラインは思い切ってラインを上げることが出来ず、スペインの前線とDFラインを間延びさせることが出来た。(後半途中から思い切ってDFラインを上げたため、何度も日本のカウンターを受けた)
CBが退場したスペインはアンカーの選手をCBに下げて中盤を薄くして対応していた。その状態でさらに中盤が間延びしたためパススピードが上がらず、こぼれ球もなかなか拾えなくなり、波状攻撃を仕掛けることが出来なかった。それで結局スペインは決定機を作ることが出来なかった。
これでグループリーグ突破という目標達成への光が見えてきた。
モロッコ戦とホンジュラス戦も同じ戦術で戦う事は無いと思うが、そうしたら残り2試合は誰が1トップに入るのか?
カメレオンチームの変化に注目したい。



余談:オリンピックサッカー競技というスポーツについて
この競技のメダルの予想は簡単だ。
参加チームの中から、アジアとヨーロッパのチームを全て除いた残りのチーム(ブラジル・アルゼンチンを中心に)の中から選べば良いからだ。
アジアはレベルが低い。
ヨーロッパは意欲が低い。
南米はオリンピックも本気で大会に臨んでくる。普段自国の選手が欧州でプレーしているから自国の維持をナショナルチームで見せたいという思いがあるらしい。
アフリカは就職活動、選手は自分の人生がかかっているので本気だ。

オリンピックサッカーに対するヨーロッパの関心は驚くほど低い。欧州のクラブチームは総じて選手を大会に出すことを拒む。
ただ、今回はサッカーの母国が開催地。スペイン人気もある。今回のヨーロッパはこれまでよりも本気で大会に臨んでくるのではないかと少し期待している。
サッカーのメダル予想をするなら、ブラジルとアルゼンチンを金と銅、アフリカのどこかのチームを銀で組み合わせて予想するのが最もベターなやり方だろう。
※今大会アルゼンチンは不参加