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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

五輪代表選手紹介 2

2012年07月09日 22時09分46秒 | オリンピック代表
杉本健勇 FW 東京ヴェルディ1969

FCルイラモスヴェジット → C大阪U-15 → C大阪U-18 → C大阪 → 東京ヴェルディ1969

身長187㎝の大型ストライカー。
未完の大器という言葉が似合う選手だったが、最近少しずつ未完の部分が完成してきたように感じる。
中学時代から大型ストライカーとして期待されてきた選手だったが、高校1年の時は中盤のサイド、2年の時はCB、3年の時にFWと毎年ポディションをコンバートされて育成された異色の選手。
高校時代は未完の大器を完成させるのではなく、より器を大きくさせようという育成方法だったように思う。
長身でヘディングが強いが、足元の技術も他の世代別代表選手と比べてもそれほど遜色ないレベルだった。
プラチナ世代と呼ばれる選手たちの中で「ポテンシャル」に関してはこの男が、他の選手と比べても規格外のものを持っている事は間違いない。
あとは、その規格外の器にこれからどれだけのモノを積み込んでいくことが出来るか?これからが非常に楽しみな選手でもある。
関塚監督が、大迫ではなくこの杉本を選択した大きな理由は「高さとポテンシャル」の部分だと考えて間違いない。
当面はオリンピック代表チームでの役割はパワープレー要員。A代表のハーフナーマイクと同じ役回りという事になるだろうが、それに納まらないポテンシャルをこの男は持っている。

因みに、自分が杉本のプレーで最も印象に残っているのは、Jステップで行われていたユース代表候補合宿を見に行ったときの紅白戦。
味方選手のクロスボールを長身を活かしたダイナミックなヘディングを見せるかと思いきや、絶妙な胸トラップからしなやかな動きでそのまま右足ボレーを放ち、ボールをクロスバーを越えて外れたシーン。「あのボールを胸トラップして、そのままボレー打てるのか」という規格外のポテンシャルを見せたシーンだったが、頭でたたきつけてれば入っていたシーンでもあり、無駄に難しいことをして外した杉本に対してベンチにいたスタッフ全員がズッコケ、みんな同時に「け~んゆ~」とツッコんだ(笑)