Rhythm Technique Fightingspirits

藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

読書 古本 発見

2012年02月12日 22時33分59秒 | その他
サッカー観戦のない休日はゆっくり読書をするにかぎる。
今日は近所のブックオフへふらふらと散歩がてらに立ち寄り、適当に本を物色していたら素晴らしい本と出合う事が出来た。

素晴らしい出会いと感じたのは、本の内容ではなくその本を売った人物(前所有者)が記したと思われる「アンダーライン」が残っていた事だ。


自分は本を読むときに「これは良い言葉だな」とか「この言葉はまた後で読み返したいな」と思った部分に赤ペンで線を引く癖がある。
そうすることで、後でその本を読み返した時に良かったところをすぐに見つけることができる。
今日買った本には、その本を売った人物が自分と同じように引いた線がしっかりと残っていた。自分と同じように注目した記述にはどんどん線を引く癖のある人だったのだろう。
これは言ってみれば、古本屋で遺跡を発見したようなものだ。
その本のどこに線が引かれているのかを確認すれば、その本の前所有者がどんなところに注目しながらその本を読んだのかという事がわかる。
自分と似たような癖のある人がどんなことを考えながら本を読んでいるのか窺い知ることができ、今後本を読むうえでの参考になるわけだ。

最近は本を買うのは専らインターネットでの購入ばかりになっていたが、こういうことがあるから古本屋をたまに覘くこともやめられない。

書籍 「異端者たちのセンターサークル」

2012年02月12日 16時19分29秒 | その他
異端者たちのセンターサークル -プロサッカー選手を育てるということ-
海江田哲郎  白夜書房

2010年、この年東京ヴェルディはシーズン開幕前から経営危機で揺らいでいた。
8月15日、国立競技場で行われた東京V対コンサドーレ札幌の試合のハーフタイム、その年のクラブユース選手権を制した東京Vユースの優勝報告会が行われた。ゴール裏のサポーターに向かって整列するユース選手を代表してキャプテンの渋谷亮がマイクの前に立つ。そして言ったのだ。
「ヴェルディは僕たちの未来です」
その時私の中に湧き上がった感情はうまく表現できない。サッカーと女の子のことを考えていればいい年頃の彼らに、なんてものを背負わせたのか。その理不尽さが頭の中をぐるぐる回っていたように思う。(本書より抜粋)


日本初のクラブチームとして創設された読売クラブ。本書はその読売クラブで育ちプロサッカー選手として羽ばたいていった選手や監督コーチにスポットをあてながら、「ヨミウリらしさ」を掘り下げていく内容になっている。
著者の長年にわたるヴェルディ取材をまとめた1冊。

以下ヴェルディに関すること以外で印象に残った内容
・「U-13やU-15の代表にひょいっと選ばれてしまうとその後が大変。精神的なバランスを崩す選手が多い。正直そっとしてほしい時もありますよ。選手によっては不必要なリスクを負うことになる」菅澤大我(現ジェフ千葉ユースコーチ)

・選手が何を受け入れ、何を寄せ付けまいとするのか。投げかける言葉やタイミングにもよるだろうが、プライドのくすぐり方が肝心と思われる。

・いい素材だからと言って順調に伸びるとは限らない。やはり他の何よりもサッカーが好きなのが絶対的資質。

・感情が豊かな子ほど曲がった方向に行きやすい。だが、そっちに行かなければかなり伸びていくという風に感じた。そこは紙一重。