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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

選手権予選準々決勝 @草薙球技場

2011年11月12日 18時36分23秒 | 高校サッカー・クラブユース
草薙球技場にて選手権予選準々決勝を観戦

開誠館 1ー1(PK3ー4) 藤枝明誠

得点
前半25分 (開)サイドからゴール前にあげられたハイボールを明誠DFがワンバウンドさせたところを、開誠館が折り返し10寺田がつめる
後半23分 (明)4木下が明誠FWをエリア内で倒しPK、9高橋がPK決める

開誠館スタメン
      1石田
19中西 4木下 18高橋 24土居
    8青島 6山本
 16早坂       20黒柳
    7小田切10寺田
交代
後半2分 1石田がエリア外で明誠FWを倒し一発退場
後半3分 黒柳→12岩瀬(岩瀬がGKに入る)
後半の開誠館フォーメーションは以下の通り
   12
19 18 4 24
16 6 10 8
   7
延長前半5分 小田切→5三浦


明誠スタメン
      1鈴木
16山崎 20高須 3濱  4川島
    
  7梅村 5向田 6小野

9高橋  10石井   11森川

交代
後半0分 山崎→2山崎省
後半20分 石井→22
後半40分 濱→25嘉茂(5向田がCB、6小野と7梅村のダブルボランチ、嘉茂がトップ下)
延長前半5分 向田→18 

感想
明誠が先制されるも、1人少なくなった開誠館相手に何とか追いつき、最後はPKで何とか勝利した試合だった。
両チームとも前の試合からメンバーを少しいじってきていた。
開誠館は24土居を左SBで起用し、16早坂が2列目、スピードのある7小田切をスタメンで起用してきた。
明誠は5向田を中盤で起用してきた。はじめは5向田がアンカーで6小野と7梅村がその前にポディションを取るかと思ったが、3人が並び流動的にポディションを変えながら中盤を構成していたように見えた。
前半のポゼッションはどちらかといえば明誠の方が高かったが、途中から明誠は攻め手を欠き後ろで回すだけになっていた。開誠館の先制点は明誠DFとGKがハイボールの処理を誤ったところから生まれた点。前半明誠DFはハイボールの処理の時、太陽が目に入り処理しずらそうにしていおりその影響があったのかもしれない。得点シーン意外にもハイボールをワンバウンドさせてしまうシーンが3回ほどあった。
後半開始早々、開誠館GK石田が裏に抜けだした明誠選手をファールで止めて一発退場。(因みに開誠館のGKは3人登録されているが3人とも1年生)開誠館が1人少なくなり明誠が圧倒的にボールを支配し、開誠館がカウンターを狙う試合展開となった。
開誠館は1人少なくなって、10寺田を1トップにしてスピードのある7小田切を黒柳のポディションに入れてくるかと思ったが、7小田切をワントップにして、10寺田のポディションを下げ最終ラインと中盤で2列のライン(ブロック)を作って明誠の攻撃を防いでいた。PKで同点にされはしたが、開誠館の1人少なくなってからのブロックを作ったディフェンスは見事だった。流れの中アクシデントによる守備戦術の変更だったと思うが非常にスムーズに選手たちの頭の中の切り替えが行われていたことに感心させられた。
藤枝明誠は、1人少ない開誠館相手に攻めきることができなかった。自慢の3トップもボールは持てるが、崩してシュートまでなかなか行くことが出来なかった。
この試合で最も目についた選手は開誠館の1年生24土居、前の試合で見たときも目に止まったが、やはりこの選手は能力が高い。



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藤枝東 3ー1 清水東

得点
前半33分 (藤)10荒木の左足FK直接
後半5分 (清)15荒井→9小長谷→8加瀬澤とつなぎ8加瀬澤のシュート、GKがはじいたこぼれを8加瀬澤が横に出し10大井がつめる
延長前半6分 (藤)16宮永のドリブルから7渡辺がつなぎ、10荒木のシュート
延長後半5分 (藤)9田中→16宮永→9田中が右サイドえぐりクロス、6高嶋が決める

藤枝東スタメン
      17岩井
15西川 3中島 5太田 4野中
    8白井 7渡辺
 9田中 14大石 10荒木
     11新村
交代
後半17分 大石→6高嶋(高嶋がDH、白井がトップ下)
後半34分 新村→22相佐
後半40分 白井→16宮永
延長前半6分 荒木→12大村(負傷交代)


清水東スタメン
      1斉藤
3三田 2西川 4山崎 5大橋
    18勝又 7塚口
 10大井       9小長谷
    8加瀬澤15荒井
交代
延長前半10分 勝又→12弥次金
延長後半3分 大橋→11望月陽


感想
今期の両チームはこれまでに新人戦とプリンス東海で計3試合を戦っている。
新人戦 藤枝東5ー1清水東
プリンス東海 藤枝東1ー0清水東
プリンス東海 藤枝東3ー3清水東
ここまで藤枝東の2勝1分、因縁の第4戦となった。
藤枝東は6高嶋がベンチスタート。清水東は先日のプリンス東海最終戦同様6鬼澤が出ていないがほぼベストメンバー。
前回のプリンス東海最終戦では、清水東が前半から飛ばし過ぎて最後に足が止まったが、今日はその反省か前半は前の試合に比べれば落ち着いた立ち上がりだった。
前半はどちらかといえば清水東ペース、決定機も1度清水東にあったが決めことはできなかった。清水東ペースの前半だったが先制点をあげたのは藤枝東。10荒木のFK1発で先制点をあげた。
後半は開始早々、清水東が猛攻を仕掛ける。約10分間で決定機を3度は作りだしその内1つを得点に結びつけた。
だが、後半時間がたつにつれて清水東選手の足が止まりだし藤枝東ペースの試合となった。
最後は延長戦までもつれ込んだが、清水東に延長を戦う力は残っておらず、最後は藤枝東が清水東を突き放し勝利した。
藤枝東は前の試合の反省から、中盤での構成力(ボランチからの縦パス、サイドへの展開)を高めようと、守備力の高い6高嶋に代えてパス能力の高い8白井をボランチに起用してきたが十分に機能しなかった。ドリブルが得意な14大石が前を向いてドリブルするシーンは1回もなかったように思う。スペースができた後半は途中から投入された16宮永が自由に動けていた。
10荒木は夏に負傷した肩の脱臼を再発させたようで得点直後に途中交代、次の準決勝にベストコンディションで臨むため自ら交代を申し出たのだろう。
清水東は後半足が止まらなければ、そのまま藤枝東を圧倒できたかもしれなかったが、それだけの運動量が無かった。ジョーカーになるような交代選手がいなかった事も痛かった。スタメンの約半数が2年生のチームなんで、来年どれだけ鍛えてくるのか楽しみにしたい。