スポニチに以下の記事が載っていました。
クラブ優先で育成、ドイツ式システム導入も
日本協会の原博実技術委員長(51)が、ドイツ式の若手育成システム導入を示唆した。U―19代表で活躍しながら、U―20代表の活動より国内リーグを優先して経験を積みA代表に昇格したドイツ代表のMFエジルやFWミュラーらの例を引き合いに出し「もしクラブでレギュラーなら、国際大会よりクラブの活動を優先させる態勢にする」と明かした。
昨年9月の仙台カップ国際ユース大会では、浦和が主力のMF原口の招集に難色を示して問題となったが、新システム導入ではこういった問題が起こらなくなる。また協会とJリーグの技術委員会を統合する計画も浮上。スムーズな連携と共通の育成指針を定めることで、日本代表のさらなる強化へとつなげる。
個人的な意見としては、この案については反対。
極東の島国である日本にとって、ユース年代の選手に欠けているのは世界の選手と本気で戦う国際大会の経験値だと思う。
今回の案のメリットは、能力の高い選手はクラブチームに専念出来るようになるということ。逆にデメリットはユース代表チームが弱体化するということ。
仮に原口や酒井、宇佐美がクラブチームに専念しユース代表を事態するようになり、それによりU-20W杯に出場できなくなった場合、本当に将来の日本サッカーにプラスになるのだろうか?
2年前の牧内U-19代表監督がチーム作りに苦戦したように、クラブで試合に出られる選手に関しては、クラブチームとの選手の綱引き状態になり召集しづらいという問題があるのは事実。
結局2年前はそれによりチーム作りが迷走しU-20W杯の出場権を逃しているが、これは事前にクラブと話し合い、アジア予選に召集できるか出来ないかハッキリさせ、充分な準備期間召集できない選手については最初から構想に加えずチーム作りを行えば良いこと。その合宿の都度、クラブと代表が選手の綱引きをしているようでは、共に良いことはない。クラブと代表が器用にやり取りをすれば良い事だと思う。
過去に布監督率いるU-16代表が、U-17W杯の出場権をかけてアジア予選を戦った時、当時のチームのエースだった森本を飛び級でU-19代表に参加させU-16代表は森本抜きのチームでアジア予選を戦ったことがあった。(会場は日本の藤枝)
地元日本だったこともあり「森本がいなくても大丈夫だろう」という余裕があったのかもしれないが、結果は予選敗退でU-17W杯出場権は得られなかった。
結果的には森本1人上のカテゴリーを経験させる為に、他の同世代の多くの選手が世界大会を戦う経験が出来なかった。
今回の件はその時の選択に似ている気がする。
ただ、技術委員会の統合によるスムーズな連携と共通の育成指針を定める方針は良いと思う。クラブと代表による選手の綱引きだけはやめてほしい。
クラブ優先で育成、ドイツ式システム導入も
日本協会の原博実技術委員長(51)が、ドイツ式の若手育成システム導入を示唆した。U―19代表で活躍しながら、U―20代表の活動より国内リーグを優先して経験を積みA代表に昇格したドイツ代表のMFエジルやFWミュラーらの例を引き合いに出し「もしクラブでレギュラーなら、国際大会よりクラブの活動を優先させる態勢にする」と明かした。
昨年9月の仙台カップ国際ユース大会では、浦和が主力のMF原口の招集に難色を示して問題となったが、新システム導入ではこういった問題が起こらなくなる。また協会とJリーグの技術委員会を統合する計画も浮上。スムーズな連携と共通の育成指針を定めることで、日本代表のさらなる強化へとつなげる。
個人的な意見としては、この案については反対。
極東の島国である日本にとって、ユース年代の選手に欠けているのは世界の選手と本気で戦う国際大会の経験値だと思う。
今回の案のメリットは、能力の高い選手はクラブチームに専念出来るようになるということ。逆にデメリットはユース代表チームが弱体化するということ。
仮に原口や酒井、宇佐美がクラブチームに専念しユース代表を事態するようになり、それによりU-20W杯に出場できなくなった場合、本当に将来の日本サッカーにプラスになるのだろうか?
2年前の牧内U-19代表監督がチーム作りに苦戦したように、クラブで試合に出られる選手に関しては、クラブチームとの選手の綱引き状態になり召集しづらいという問題があるのは事実。
結局2年前はそれによりチーム作りが迷走しU-20W杯の出場権を逃しているが、これは事前にクラブと話し合い、アジア予選に召集できるか出来ないかハッキリさせ、充分な準備期間召集できない選手については最初から構想に加えずチーム作りを行えば良いこと。その合宿の都度、クラブと代表が選手の綱引きをしているようでは、共に良いことはない。クラブと代表が器用にやり取りをすれば良い事だと思う。
過去に布監督率いるU-16代表が、U-17W杯の出場権をかけてアジア予選を戦った時、当時のチームのエースだった森本を飛び級でU-19代表に参加させU-16代表は森本抜きのチームでアジア予選を戦ったことがあった。(会場は日本の藤枝)
地元日本だったこともあり「森本がいなくても大丈夫だろう」という余裕があったのかもしれないが、結果は予選敗退でU-17W杯出場権は得られなかった。
結果的には森本1人上のカテゴリーを経験させる為に、他の同世代の多くの選手が世界大会を戦う経験が出来なかった。
今回の件はその時の選択に似ている気がする。
ただ、技術委員会の統合によるスムーズな連携と共通の育成指針を定める方針は良いと思う。クラブと代表による選手の綱引きだけはやめてほしい。