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一人でもたくましく生きて来たサラ。
でも、ウノの優しさを知った今、誰かに見守られているという幸せを実感していました。
放したくなかったでしょう。
そして、ウノ自身も、常に女性からアプローチされ続けてきたけど、初めて守ってあげたいと思える女性に出会う事が出来ました。
セゲは母の納骨堂に行きました。
自分の決心を打ち明けておこうと思ったのでしょうね、母だけには。
次にセゲはドジェ母に会いに行きました。
今ではドジェ母は、セゲを娘のように感じています。全てを知ってもドジェを愛してくれることがありがたいと思っていました。
なので、何を見ても、セゲに似合うかどうかを考えてしまうのです。
プレゼントを渡されたセゲは、受け取れないと言いました。
そして、跪きました。
「ドジェさんと別れます。」
突然の言葉に母は驚きました。病気のせい?と聞きました。
「はい。病気のせいでそばにはいられません。」
セゲは自分が悪者になろうと思ったようです。確かに、病気のせいではありますが、その原因が自分にあったとは言えませんでした。自分の心が狭いせいだとドジェ母には思ってもらおうと考えたのでしょう。
「私はドジェさんの弱みです。お母様が支えてあげてください。彼が苦しまないように。私が全て悪いんです。すみません。」
その時、ドジェが。
セゲの手を取り、二人で出て行きました。
母には、後で説明すると言って。
謝りたかった・・・とセゲは言いました。あなたやお母様が苦しんでいるのは、全て私のせいだから・・・と。
ドジェはセゲを抱きしめました。
しばらくセゲに会いに行かなかったことを謝りました。
別れの言葉を言われるんじゃないかと、それを恐れたためでした。
「出来る事なら僕が全て解決したい。だけど、過去を消すことも記憶を消すこともできない。僕に出来る事は何も無い。」
と、ドジェ。
あなたに出来る事は私を忘れる事・・・とセゲ。
「私が過去、現在、未来を壊したせいで、一緒にいても幸せにはなれない。」
別れましょう・・・。私を捨てて。
ドジェはセゲをもっと強く抱きしめました。
ドジェはセゲの笑顔が思い出せませんでした。
こんな時でも・・・。
いっそう、自分の病気を恨めしく思いました。
ユリが主演を務めた映画の完成イベントが開かれました。
しかし、そこにユリの姿はありません。ユリは、あれ以来、どこかに変身したセゲがいるんじゃないかという恐怖に苛まれる日々を過ごしていました。
常に自分を殺そうと狙っているんじゃないかと思い込んでいたので、人前に出ることが出来なくなっていたのです。
あいやぁ・・・セゲの脅しは予想以上の効果を上げていたってわけですね。それだけユリが信じていたってことでもあります、セゲの変身を。
試写会の会場にドジェの姿がありました。
でも、セゲは避けました。
後を追って来たドジェ。
「君でなくても助けた。それが偶然君だっただけだ。君を助けたのは人生の勲章だ。僕の喜びは君だ。僕は大丈夫だ。」
僕が全て解決する、任せて、約束する・・・とドジェ。
それでもセゲの決心は変わりませんでした。
ドジェに取られた手を放し、背を向けました。
引退しようと思う・・・とセゲはウミに話しました。
やっとウミはこのところの焦ったような仕事の仕方の理由が分かりました。
セゲは、ドジェの病気の原因が自分だということを打ち明けました。
一瞬、驚きのあまり呆然としたウミですが、すぐに言いました。
「あんたのせいじゃない。あれは単なる事故。自分を責めないで。」
そして、引退することを了承しました。セゲが生きて行くことが最優先だと思っているからです。
ウミが引っ越しの作業をしているところに、ドジェが現れました。
セゲに会いたいと言いました。
でも、ウミはそれを止めました。
「あなたが苦しんでいるのは分かります。でも、セゲを救わなきゃ。死んでしまいます。」
そう言われたら、無理に家に入ることは出来ませんでした、ドジェ。
帰るドジェの姿をセゲは窓から見ていました。
別れの言葉をつぶやきました。
セゲの引退が公式発表されました。
チョン秘書からその報告を受けたドジェ。
その時、セゲから連絡が入りました。
「どこですか?」
と、ドジェが聞くと、セゲはそれには答えず話しました。
「逃げないと言う約束、守れなくてごめんなさい。きっと私を見つけることはできないでしょう。ハン・セゲない別の顔で生きていくから。もっと早くこうすべきだった。」
君がいるところにすぐ行く・・とドジェ。
「契約書の最後の条項覚えてる?『ビジネス上の関係が終わり次第本契約を解消する。解消後は契約の詳細事項をすべて忘れる事』。それが条件だったでしょ。」
そんな事できるわけないだろと、ドジェ。
「ハン・セゲとしての最後の言葉よ。物凄く愛してる。」
電話が切れました。
駆け出したドジェが、セゲの家に行くと、既にもぬけのから。
残っていたのは、変身した姿の写真たちだけ。セゲがパニックになって壊した額縁の破片もそのままでした。
ドジェは、崩れるように膝をつき、泣きました。
1年が経ちました。・・・早い。
ドジェはオ博士の言ってた手術を受けたようです。
唯一の方法だということで、危険でしたが、その少ない成功率に賭けたのですね。
成功したようです。
セゲの居場所はウミしか知りません。ウノすら教えてもらっていません。
やっと息を吹き返した・・・とウミがウノに報告していました。
セゲは誰も知らない田舎の家にキンカンと住んでいました。
周囲の人は、セゲが住んでいると言う噂を聞いてはいるものの、姿を見たことがなく、老人や子供、若い女性しか見ていません。だから、いろんな噂が飛び交っていました。
セゲは編み物をしていました。
全てドジェのセーターです。会いたくなったら、編み始めるんだとか。
セゲは本の朗読をしているようです。ネットに流しているのかな?評判が良いとかで、本の売り上げにも貢献しているとか。
ウミは、そろそろ女優に復帰しないかと誘っていますが、セゲにその気はありません。
ウミはセゲの写真をこっそり撮っています。
きっとドジェに送るんでしょう。