あやしいパートナー ~Destiny Lovers~ DVD-BOX2 | |
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ボンヒは、ジウクのことを、しっかりと意識していたのですね、好きだと。
最悪の出会いから、少しずつ少しずつ、ボンヒの心の中にジウクが住みついていたことに、気づいていたのです。
で、猪突猛進のボンヒは、この日、告白しに行ったってわけ。
ところが、告白どころか、ジウクに二度と現れるなと言われちゃって・・・。タイミングを逸してしまいました。
でも、これだけは・・・と差し出したのが、不眠症に良く効くと言うお茶。
「心苦しいです。痴漢だと誤解したり、私の為に退職に追い込んだりして済みませんでした。感謝しています。ノ検事は私にとってヒーローです。そして・・・。」
“好きです”
という言葉は、飲み込みました。
「真犯人を見た気がします。」
と、ボンヒは言いました。あの口笛の話をしました。傍聴していたに違いないです・・・と。
ジウクは、検事として最後の事件を解決出来なかった事が心残りでした。だから、ボンヒの言葉が気になりました。
後日、一人で凶器が捨てられていた場所に行ったボンヒ。
何か手掛かりは?・・・と思ったけど、全く無し。
そこに、ジウクが。
ジウクも、気になっていたのです。ボンヒは、自分の事を心配してくれていたのかと、ちょっと嬉しくなりました。
でも、その嬉しさに水をさされてしまいました。
「2ヶ月間、君の上司だった者として君を心配していた。しかし、ここまでだ。だから、問題を起こさず無事でいろ。」
「手掛かりを探して犯人を見つけたら訪ねてもいいですか?」
ボンヒは去っていくジウクの背中に向かって叫びました。
でも、ジウクは振り向きもせず、答えもせず、そのまま行ってしまいました。
ボンヒの家を検察庁長が突然訪ねて来ました。
検察庁長は、ボンヒを犯人だと信じ切っています。愛する息子を殺された父親とすると、誰かを憎まないとやりきれないのでしょう。
でも、いくらそうであっても、曲がりなりにも検事です。
もっと冷静に、事件を探ってみないと・・・。ボンヒを犯人だと決めつけ、必ず捕まえてやると脅しのように言うのはちょいと・・・ねぇ
生きている限り、恨みを忘れず苦しめてやる・・・なんてねぇ
ボンヒは、だからこそ、必ず犯人を探し出してやるという気持ちを強くしたのでしょう。
ジウクは、ピョン代表の法律事務所に弁護士として就職。大嫌いなウニョクと同部屋になりました。
でもねぇ、嫌いと言いながらも、ウニョクに助言を求めたりして、本当は良いコンビなんじゃないでしょうか。
いつもクールが役柄が多いチェ・テジュンssiが、この作品では明るくて軽くてノリの良い弁護士を演じてて、ちょっと新鮮です。
そして、2年が過ぎました。
ボンヒは無事修習を終えたものの、どこの事務所からも誘われず、個人弁護士事務所を開きました。
でも、依頼人はろくな人が来ません。
一生懸命頑張っているけど、時折辛くなります。そんな時は、ジウクの顔を見に行きました。
遠くから姿を見つめるだけでしたが・・・。それでもボンヒは元気になれました。
あの真犯人を探すことも、止めていません。
横断幕を作り、情報を寄せてくれるよう呼びかけていました。
ジウクは、弁護士と言う仕事にまだ慣れません。
検事の気どりの弁護士と噂されている始末。依頼人に反省を促すような事を言っては、ピョン代表に注意されていますが・・・。
ある日、ボンヒは法廷でジウクと久しぶりに会いました。
会ったと言うより、ボンヒが担当している事件の弁護をしている時、傍聴席に入って来たのを見かけたのです。
思わず動揺してしまったボンヒ。弁護の方法を間違えそうになってしまいました。
ジウクは、その次の事件の裁判で弁護を担当していたのです。
弁護をしている姿に、思わず見とれてしまいました。
でもねぇ、ジウク、検事の姿とは雲泥の差で、なんか無気力感が漂っていますよ。
ボンヒが次に依頼されたのは、元ストーカーの男性が、相手の女性から不当な暴力を受けて、大怪我をしてしまったことに対する賠償を要求するという件でした。
ストーカーと言う事で、接近禁止命令を受けた男性は、1年半の間、女性に会う事はせずにいたのですが、先日、偶然バスの中で出会ってしまったと言いました。挨拶くらいなら・・・と思って声をかけたら、女性が突き飛ばしたはずみでバスのドアから転げ落ち、足と腕を骨折すると言う重傷を負ってしまったのです。
ストーカーの事件とは被害者と犯人の立場が逆転しました。
女性を担当したのがジウク。
法廷で顔を合わせて驚いた二人です。
代理人として法廷で意見を戦わせた二人。決着がつきません。
裁判長の取りなしで、示談にする方向に持っていくことになりました。
弁論中、ボンヒは身につまされる事がありました。
一目ぼれで相手に付きまとう気持ちがボンヒには理解できたからです。現に、ボンヒもジウクをこっそりと遠くから見詰めていますから。
「物理的危害じゃ無くても、付きまとう事自体が深刻な精神的暴力です。」
「時々遠くから見いる行為まで暴力とみなすのは行き過ぎです。」
と、ボンヒが反論すると、
「不快な視線も暴力です。」
と、ジウクはきっぱり。
「嫌悪する人に見つめられ尾行された時に抱く恐怖、不安、不快感。これは経験者のみが知る事です。」
もしかしたら、私への当てつけか?・・・とボンヒは思いました。
男性は、女性が心から謝罪するなら、訴えの全てを取り下げるつもりでした。
でも、女性は直接会っての謝罪は拒んでいました。
男性は海外に移住する予定になっているので、その後のストーキングの心配はいらないと、ボンヒは言いました。
男性にはボンヒが、女性にはジウクが付き添って、4人での対面となりました。
そこで、書面を取り交わし、この事件は和解となりました。
でもね、別れ際の男性の表情がボンヒは気になりました。
これでもう会えなくなるというのに、自棄に落ち着いていたし、笑顔さえ浮かべていたからです。
嫌な予感がしました。
ジウクに連絡し、女性の家に向いました。
ボンヒが到着した時、やはり男性が女性の家に押しかけ、暴れていたのです。幸い、女性は部屋に閉じこもっていたので、怪我はありませんでしたが。
男性は捕まりました。
一件落着です。
この時、ジウクがやっと以前のジウクに戻ったとボンヒは感じていました。
このところ、気力が感じられない上に、自分に対しても他人行儀で、無表情なジウクでしたから。
ちょっとほっとしました。
ボンヒは、この事件を通して自分の気持ちを考えました。
ジウクへの気持ちは、愛なんだろうか執着なんだろうか・・・と。
不快な視線は精神的な暴力だというジウクの言葉が胸に刺さっていました。
ボンヒは自分に接近禁止を命じる事にしました。
そして、ジウクに断っておきました。
仕事で会う時や偶然会う時を除いてジウクには近づかない・・・と。
「誤解しないでください。誤解されるような態度をとったかもしれませんが、好意はありません。本当に。」
一気にまくしたてられ、ジウクはあっけにとられてしまいました。
ボンヒはそうは言ったものの、一人になったら泣けて来ました。
付き合ってもいないのに、何度も別れの決意をしてる・・・と。
事務所に戻ったら、机の上に見慣れない箱が置いてありました。
開けてみると、靴が入っていました。
箱のふたの裏に、切り取った文字が貼り付けてありました。
『俺を探し続けるなら、俺がお前を訪ねる』
‘???’・・・とボンヒ。
でも、次の瞬間、思い当たりました。あのヒジュンが殺されて事件の夜、自転車ですれ違った人物を探す横断幕を見たんだ・・・と。
怖い~っ