逆賊‐民の英雄ホン・ギルドン- DVD-SET3 | |
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覚悟が出来ていたノクスは、燕山君に言いました。
王として最後は堂々と・・・と。
そして、燕山君の前で丁寧に礼をしました。
そのまま、兵に連れて行かれてしまったのです。
燕山君は、必死にノクスを呼びました。でも、どうしようもありません。
一体何がどうなったのか、燕山君には理解できなかったのでしょう。
大きな騒動も無く、あっという間に自分一人置き去りにされてしまったような感じです。
彼の味方をする者は、ノクスとジャウォン以外、いなかったのです。
暴力で支配しようとしたためですね。
ギルドンは、ノクスを逃がそうとしました。
でも、ノクスは言いました。あなたに貸しは無い・・・と。
「あなたは私に命を救われたと言うけど、あなたは私の魂を救ってくれた。」
少しだけ微笑んで、ノクスは引き留めたギルドンの手をほどきました。
ノクスは、街中を引っ立てられている時、激高した民によって殺されてしまったようです。
民が石を投げつけ、それが山のようになったという言い伝えがあります。
流刑先に送られる燕山君に、民は口々に罵詈雑言を浴びせました。
でも、一人の両班が転げるように出て来て、泣きながら抗議してくれました。燕山君にとって、唯一人の民でした。
その様子を、ギルドンたちホン僉知の面々が見つめていました。
燕山君は、流刑先で亡くなりました。
ジャウォンは、首をくくろうとしました。
でも、ギルドンが縄を切り、失敗。
死んで償おうとするなら、止めない。でも、生きて償いたければ俺を訪ねて来い・・・とギルドンは言いました。
この時、に落とされていたスハクは、反乱軍の為に門を開けてあげました。
それが、功績となるとソン・ドファンに申し出たのですが、あっさりと突き放されてしまいました。母のパク氏が燕山君の母廃妃ユン氏の信奉者だった事が理由でした。
トップが変わると、こんなにころっころ忠義の内容も変わるのね。
昨日の忠臣は今日の逆賊って感じ。
モリは、オンナンの世話ですっかり回復していました。
ある日、食事を運んで行くオンナンの後をオリニがついて行ったことで、モリの存在がばれちゃった。
ところが、その時、何者かがオリニに襲いかかったのです。
裏切り者の車人を殺せ・・・と。
車人と言うのですから、ソン・ドファンの手下だとオリニはすぐに察しました。
モリのお陰でオリニは助かりましたが、オンナンが怪我を。
でも、結局、この事で、モリはギルドンたちホン僉知の仲間になる事ができたのです。
勿論、素直じゃ無いモリですから、すんなりと・・・というわけにはいきませんでしたが、ギルドンたちの、何のこだわりも持たずに受け入れてくれる温かさを知り、モリも少しずつ溶け込んでいきました。
モリの笑顔が素敵です。
ギルドンたちは、香州牧を出て行きました。
民はギルドンたちと一緒に暮らす事を望みましたが、王が代わったとはいえ、彼らが追われる身だということに変わりはありません。
このまま香州牧にいたら、また危険になるかもしれない・・・と言いました。
「必ずまた会えます。」
ギルドンはそう言って、香州牧を仲間と共に出て行ったのです。
11代王中宗の後ろで、反乱軍の中心人物だった平城君は、大きな権力を持っていました。
でも、彼は、そんな自分の後ろで真の権力を握ろうとしているソン・ドファンが目ざわりでもありました。
ギルドンたちも、ソン・ドファンを潰さなければならないと感じていました。
その力になったのは、モリでした。
守貴単の牢に捕らわれている人々を解放し、一方で、平城君に忠告しました。
チュンウォン君の二の舞になるな・・・とね。
利用されて最期は殺されてしまったチュンウォン君の話を聞いた平城君は、ソン・ドファンを一気に処罰したのです。
でもね、平城君は、ギルドンたちへの警戒も忘れていませんでした。
今後、足かせになる恐れがあるからです。
ただ、ギルドンたちは、居場所を掴まれるようなことは無かったようです。
山奥なのか、海辺なのか、小さな村で彼らはごくごく普通の暮らしを始めました。
ギルドンとガリョンには子供もどんどん生まれていました。
そんなある日、民の噂を耳にしました。
権力を掴んだ平城君が、女楽を侍らせて毎日遊びほうけているらしい・・・とか、賄賂が毎日のように届くらしい・・・とかね。
それを聞いたら、ホン僉知たちの血がうずきます。
懲らしめに行きましたよ。
見てるって言ったよな・・・って感じ。
めでたしめでたし
いやぁ~、久々に痛快な終わり方でしたねぇ。
これこそ勧善懲悪。
ただ、ちょっとだけスハクが哀れに感じました。