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ジェソンは、これまで密かにミョンヒの言動や、娘を連れ去ったチョ・スノクの言動の真偽を確認し、結論に達していたのです。
ミョンヒはお金さえ渡せば、人は皆言う事を聞き、真実を話す・・・とお金の力を信じ切っていました。相手の人となりを見ずに。
だから、チョ・スノクの嘘も見抜けなかったわけです。
チョ・スノクたちは、ウンソクから宝石を奪った後、車に戻そうとしたのに、ミョンヒは全く気づかずに立ち去ってしまったのです。傍にウンソクを抱いて立っていたチョ・スノクに気づかなかったのです。
そして、チョ・スノクは、ウンソクが誰かに・・・テスたちに拾われるまで見守っていたなんて言っていましたが、それも嘘でした。
彼らは、人里離れた危険な場所にウンソクを置き去りにしたのです。
テスたちが見つけて保護しなければ、ウンソクは死んでいたかもしれないと分かったのです。
それもこれも、ミョンヒが浮気相手に会いに行く事しか頭に無かった為の事件だとジェソンは言いました。
その後、交通事故を起こして朦朧としている間に、ウンソクが拉致された・・・等という嘘の供述をしなければ、浮気もばれるおそれがあったわけです。
ミョンヒは、ジェソンに真実を突きつけられ、言葉が出ません。
それを全部知りながら、伏せていたジェソンに失望したなどという表情をしていました。
ジェソンは、それらの事を今更明かす気持ちはありません。彼が要求する事はただ一つ。ジスを自由にしろということです。
ジスを留学させること、家に連れ帰ることを考えるな。ヒョクの家族にも手を出すな、ミジョンの店も返せと言いました。
ジェソンはすぐにジスに会いに行きました。
父に頼んだものの、ジスは不安でした。だけど、ジェソンは全て上手く行ったとジスに報告したのです。
ジスは大喜びしました。
でも、ジェソンは複雑な表情でした。
ジスが喜ぶのは嬉しいけど、実の娘が自分と暮らすより育ての親を選んだと思ったからです。
チェ・ウンソクで生きるより、ソ・ジスでいたいということは、そういうことでしょう。
ジスは、ヒョクに駆けて知らせに行きました。
ヒョクは思いっきり抱きしめました。
その様子を、ジェソンは見ていました。やはり、寂しそうです。
ジスはすぐにジアンにも知らせに行きました。
あまりにもすんなり行ったのが、ジアンにはちょっと気になりましたが、もうこれでジスの心配はないと、安心して家に戻る事が出来ました。
ノ会長が朝早く家にやって来ました。
ジスを家から出したことを、皮肉りました。
へソングループの家として、なんとしてもドギョンを連れ帰れとジェソンに命じました。
自分が手は打っておいたから・・・とね。
テスを殴ったことです。
父親から話を聞いたジアンはドギョンに話しただろうし、ドギョンがジェソンに会いに行った筈だと。自分には直接言えないから・・・とね。
最初の前提から間違ってますよね、ノ会長。
テスがジアンにそんな事言う筈ありませんもの。
テスはジアンがジスの件を報告してくれ、ほっとしました。
そして、ジアンの事が気になりました。ノ会長の言葉がありますからね。ジアンが何か苦しんでいるのではないかと不安なのです。
やっぱり、ジアンをドギョンが送って来たのを、テスは見ていたのです。
そうじゃないかなぁと思いましたよ。
ジアンは、口ではさらっと大したことじゃない、もう終わった事だと言いますが、その時のジアンの涙を、テスはちゃんと見ていたのです。本当は、口で言うほど簡単な別れじゃなかったと。
ジアンは、友人に本当の思いを打ち明けました、お酒の勢いを借りて。
ドギョンが普通のサラリーマンだったらよかった・・・と。
ドギョンの想いを拒否するのは辛かった・・・と。揺れていたから・・・ね。
ドギョンは、木工所の木屑から、ペット用のペレットを作る事業を始めようとしています。
ユ秘書の資金を元手に、工場や工場長、機械等の手配も順調に行き、試作も成功。
もう、あとは稼働させるだけだと久しぶりに明るい気分になっていました。
そんな時想うのは、やはりジアンのこと。
ジアンが作ってくれた電気スタンドを点けたり消したりしながら、ジアンのことを想っていました。
それを、偶然窓の外からジアンが見ていたのです。ジアンも、それが何の灯りか分かっていたかもしれません。
ジスは、自分の事が落ち着いた今、やっとドギョンとジアンの事に気が付きました。
ヒョクに尋ね、これまでの二人の経緯やそれに伴う苦しみを知らされたのです。ジス、ジアンが全てを胸に隠して耐えて来たのを知りました。
ドギョンが、ソヒョンから、ノ会長がジアンの家に乗り込んだ一件を聞きました。
流石に我慢できませんでした。
そして、ノ会長の思惑とは違って、直接やって来たのです。
ジアンの家に乗り込んだのは、ドギョンを家に帰らせるためだと言いました。
ジアンとドギョンが何の関係も無いなら、家に帰らないといけない・・・と言いました。それが、証明になると。
だけど、ドギョンは戻らない。ということは、二人は嘘をついていると言いました。
「今度は、テスを叩くだけで終わると思うか?」
その言葉に、ドギョンは大きなショックを受けました。テスを殴ったことは聞いていなかったのです。
そして、家族に危害を加えると脅したんだろ?・・・とドギョンが聞くと、当たり前だというようなノ会長です。
「ソ・ジアンは、僕がこんな家には連れて来ない結婚するかと心配してるんだろ。安心して良いよ、おじいさん。ジアンとは結婚しない、絶対に。こんな家に連れて来られない。」
思いもよらないドギョンの言葉に、流石のノ会長も言葉が出ませんでした。
「僕も帰らない。ジアンとは関係無く。自分の仕事をしたい。自分らしく生きたい。」
「私と戦う気か?」
と、ノ会長。
「もう僕はおじいさんの子犬じゃない。」
直後、ドギョンの契約していた工場等を、ノ会長は倍のお金を出して買収しましたよ
流石にドギョン、ノ会長の力の大きさ、やり方の酷さにショックを受けました。まだまだ自分は勝負出来ないほど小さい存在なんだと思い知ったでしょう。
ヒョクから聞いたジアンも、ショックでした。
張り切ってるドギョンを見ていましたからね。
でも、すぐに対策を考え動き出すのがジアンの凄いところです。
中古機械の資料等を集め、ヨングクを通じて渡してもらいました。勿論、自分が作った事は内緒にしてもらいました。
そして、ヨングクにも協力を依頼したのです。
ヨングクは、すぐに動いてくれました。
ドギョンに資料を渡しながら、ジアンが集めてくれたモノだと話しました。こう言う事は黙っていてはいけないと思うから・・・と。
ドギョン感動しました。
ジアンの想いを確信しました。
「僕と結婚する気か?」
と、ジアンに言いました。
「結婚しないだろ?俺たち、恋愛しよう。結婚はしないけど、恋愛しよう、ジアン。恋愛だけでも・・・。」
「しましょう。」
ジアンも、答えました。