島の医者になって、た頃もあった

70代男の日記風ブログです。新連載「京都へ、京都から」も始めました。

奈留島百人一首34

2013-07-12 | 奈留島百人一首
 
 34. 誰をかも 知る人にせむ 高砂の
   松も昔の 友ならなくに
             藤原興風(フジワラノオキカゼ)(9世紀後期~10世紀初め)
 「友人は皆死んでしまい、今では誰を友として日々を過せばよいのか、ともに長生きしてるのは高砂の松だけなのに、その松でさえ昔からの友達ではないのだから」
 若い時は姫でも坊主でもない、地味な貴族の歌った歌と、まったく気にかからなかったこの歌、やっとこの歌が実感できる歳になりました。
もう十年十五年経って後期高齢者まで生きたら、本当にこんな気分の毎日でしょうね。

  
 34. 誰をかも 恋人にせむ 夕焼けの
   雲も波間も 赤くなります
         
    誰をかも・人にせむ・の・も・な 13字同じ
 奈留島の海岸から見る、東シナ海に沈む夕陽です。
日本では一番に近く遅い夕陽です。

  
 海面に沈むまで綺麗に見える日はなかなかありませんが、全てが赤く染まって、夫婦者でも恋人のような気分になれますので、「誰をかも」の中には古い夫婦も含まれています。
最期の「赤くなります」が助詞の使い方知らずで、もひとつですが、雲も波間も御互いの顔も赤面し、心までも赤く燃えるのですという意味に取ってください。

  
 独り身のフークでさえも、夕陽を浴びて夢の中で恋犬と一緒にいる気分に浸っているのでしょうね。

   返事
花水木さん:かっこいいおじいさんになりたいのですが、
    写真や鏡に写るおのれの姿に油汗が出てくるのは、修行が足りないせいですかね。
和さん:7勝8敗の古参力士のように、辛うじて現役続けていますが、
    時々勝つと楽しいですね。
喜珍さん:フークの散歩も少し範囲が狭くなってきました。
大雪男さん:私も気持ちは15歳ぐらいなのですが・・・。

コメント (4)
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