島の医者になって、た頃もあった

70代男の日記風ブログです。新連載「京都へ、京都から」も始めました。

上五島へ

2013-04-30 | 五島列島
  
 今年の黄金週間前半27・28・29日の3連休は、デリヘリで当直医が長崎から飛んできてくれるのでお休み出来ましたが、老犬フークがいるため遠くには行けません。
 27日(土)快晴、車に久しぶりにガソリンを入れて(島のガソリン代はリッター200円近くになっていました。イカ漁も全国一斉休漁するはずですね)、タイヤに空気も入れてもらって、上五島に渡りました。
 フェリーオーシャンの一番前の席(私たちのいつもの指定席)から、近づいてくる若松大橋を眺めます。
  
  
 車でしか買えない重いものを買って、またマルガリータでランチです。
街にあっても充分はやりそうなイタリアンで、新鮮な魚と野菜で上等だと思います。
 2月に来た時も満開だったマーガレット、今回も満開ですので、一年中咲く花なんですかね。
   
 今回は食事もスムースに出来たので、二つ教会をまわって忘れていたスタンプを押してきました。
 その一つ高井旅教会で出会ったシスターは「明日が献堂50周年の記念式典です」と教えてくれました。
 カトリックでは新築のお堂を神に捧げるということで「献堂」と言う言葉を使うそうで、お寺なら「落慶」・燈台なら以前勉強した「初点」にあたるのですかね。
  
 もう一つ行った曽根教会はマルガリータの近くで、東に五島灘・西に東シナ海と眺望に富んだ場所に建っていました。
 帰りのフェリーの時間は気になりますが、五島列島の連休は車を使っても渋滞の心配はまったくしなくて良いのが楽です。

    返事
かんがづーびいたんJYさん:お久しぶりの西方神起さんですか?
花水木さん:遠洋漁業には笑いましたが、私も家内から見たら、
     遠洋漁業に行ってくれているよき夫なのでしょうか?
喜珍さん:もう少し軽めで?お願いいたします。
コメント (1)
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奈留島百人一首19

2013-04-25 | 奈留島百人一首
  
 19. 難波潟 短き芦の ふしのまも
          逢はでこの世を 過ぐしてよとや

                    伊勢(9世紀後期~10世紀前期)
「芦の短い節と節の間のように、ほんの少しだけでいいからあなたにお逢いしたいのに、それも叶わずにこの世を終えてしまえとおっしゃるのですか」と詠んだ作者伊勢は、15番の歌の作者光孝天皇の子で第59代宇多天皇の后、温子(オンシ)に使えた美しい女官です。
 お后の弟の藤原仲平(ナカヒラ)と恋仲になるも棄てられ、今度は仲平の弟時平(トキヒラ)に愛されるも又別れ、女官も辞めました。
しかし、宮中にすぐに呼び戻され、元上司温子の旦那になる宇多天皇に愛され、子供も産んでいますが、最後はその産んだ子の異母兄になる宇多天皇の別の皇子と結婚していると言う、恋多きと言うか多情な女性です。
 私は幼児教育のおかげか、高校の頃にかぶれた山本周五郎の影響か、「貞女は二夫にまみえず」思想がこびりついていましたが、年齢を重ねるにつれて歴史も現実もそんなものではないことがよく判ってきています。
奈留島の高齢女性も、けっこう何度も結婚されていますね。
  
 19. 鈴ノ浦 長き百合の くきのまも
           逢はでこの夏を 過ぐしてよとや

        がき・の・のまも・逢はでこの・を・過ぐしてよとや  19字同じ
 奈留島の西の外れの半島である鈴ノ浦の海岸には、夏になると鬼百合の花が咲き誇ります。
他にも奈留島中に鬼百合は咲いています、この花が咲く頃には雲丹の身がたくさん入っていて採り頃と言うそうですが、鬼百合の咲く頃にはもう雲丹の季節は終わっているような気もしています。
  
 鬼百合の茎はひょろっと長いですが、そんな長い茎と同じくらい長く、家内は昨夏は京都に帰っていましたが、今年の夏も同じように長く京都に帰ってしまい逢えずに暮らすのでしょうか、と未練がましくまたまた嘆きの歌になってしまいましたが、なかなか上手に出来たようです。

   返事 
花水木さん:ここで珈琲いいですね!暑いブラックをお願いします。
      島の人は缶コーヒー、それもジョージアの甘いのが好きですね。
喜珍さん:感想は控えます・・・。
コメント (2)
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奈留島百人一首18

2013-04-22 | 奈留島百人一首
  
 18. 住の江の 岸に寄る波 よるさへや
            夢の通い路 人目よくらむ

                        藤原敏行朝臣(9世紀ごろ)
 「住之江の岸に寄せては返す波のように、昼も夜もあなたに逢いたいのですが、あなたは夜の夢の中でさえ逢ってくれませんね、何故なのですか」と、詠う弱気な歌ですが、この歌もこの作者もあまり知りませんでした。
 しかし敏行は36歌仙の一人、能書家としても知られていたようです。
多くの人から書経を頼まれたが、魚を食べるなど不浄の身のまま書経をしたので、地獄に落ちたとか、27歳で亡くなった直後に生き返り、自らお経を書いて再び絶命したという医者泣かせの話もあります。
 同じ作者の
   秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にも おどろかれぬる
この歌のほうがずっといいですね。
  
 18. 宮の浜の 岸に寄る波 犬さへも
            心通わず 一人泳ぐらむ

     の・の・岸に寄る波・さへ・通・よぐらむ  17字同じ
 奈留島の一番大きな海水浴場は、この宮の浜です。
こんなに海に囲まれている奈留島でも、何故か砂浜がありません。
したがって、この宮の浜海水浴場も小石の浜ですが、夏休みの数週間以外はほとんど泳ぐ人もなく、まあ私のプライベートビーチのようなものです。
  
 宮の浜海水浴場は人もいませんが、家内は恥ずかしがって泳いでくれません。
フークさえもラブラドールにしては水が好きではないので、岸から心配そうに一人泳ぐ自分を見るだけです。
こんな情景を切り取ったような、まあまあの秀作でした。
 実は私は、これくらい岸から離れるだけでもう浮「ので、浮き輪を離すことが出来ないぐらいの泳力しかないのです。

    返事
花水木さん:そうですね、私は写ってないので皆私の友達の手ですが、
      甘やかされて育った奴ばかりなので、綺麗な手ですね。
     花水木さんの夫の言い訳には、まったく嘘は含まれていませんね。
喜珍さん:このまま二つの差を付けていきますよ。
コメント (1)
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奈留島百人一首17

2013-04-19 | 奈留島百人一首
  
 17. ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川
             からくれなゐに 水くくるとは

                           在原業平朝臣(825~880)
 落語の「千早振る」で有名な歌で、意味は、「不思議なことの多かった神代の昔でも、こんな不思議を聞いたことがない、散った紅葉で竜田川の水面が絞り染めで染め上げたように真っ赤に燃えている」ですが、この歌は意味はどうでもよく、綺麗に流れて行って、落語のように井戸に身を投げて終わる、と言う感じですね。
 天下のプレイボーイ業平は、平城天皇の孫として生まれたエリートですが、前の歌の作者行平兄と違って、自由に恋と歌に生きたのですかね。
  
 17. 父やぶる 言い訳も聞かず 母怒る
            かねくれなゐとは 水くさいなあ

         ち・やぶる・も聞かず・か・くれなゐ・水く  16字同じ
 「ちはやぶる」を「父やぶる」と発想してしまったので、一旦入ったその考えから抜け出せず、奈留島とどう結びつけたらよいのかわからない歌になってしまいました。
京都から奈留島に来ましたが、時々帰る京都での楽しみは旧友との麻雀ということでまたまたお許しを求めます。
 せっかく前作が素晴らしい自信の一作だったのに、しょせんは凡人、二打席連続ヒットは打てませんでした。
  
 男には言うに言えない付き合いがあって、家族との約束を破ってしまったり、仕事と遊びの区別がつきにくく、手術後と言って麻雀していたこともよくありましたが、終わって又術後患者を診に行っていたことも確かなので、またまたお許しを。
 (家内はいつも許してくれていましたので、それに胡坐をかいて自由に麻雀や仕事に生きた私です)
   

   返事
大雪男さん:だけどヘリコプターは浮「でしょうね。
花水木さん:常勤で来てくれる人がいないのが問題です。
    颯爽とは降りてきませんでしたが、気のいい先生でした。
     その2
    神保悟志さんのブログで予告されていたので、久しぶりに「友達の輪」を見ましたが、
     ちょっとっ形式が変わっていましたね。
    それにしても神保さんは真面目な人ですね!
和さん:ヘリがダメな時は、船か飛行機で来てくれるそうですが、
     それもダメな時は、まあ当直するぐらいしかすることがない天気なので、当直します。

コメント (1)
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デリヘリ

2013-04-15 | 奈留島
  
 この4月から奈留病院の常勤医師は、院長と私の二人になってしまいました。
当直も増えて辛いなあと思っていましたが、4月から月に2回土日当直に、大村医療センター救急部から当直の先生が飛んできてくれることになりました。
 12日金曜日夕方、奈留瀬戸の見える奈留島新へリメ[トにお迎えです。
  
 最初「デリヘリが来る」と言われた時は、島で寂しくしている私を慰める為に若いお姉ちゃんが出張してくれるデリヘルと、思ってしまいましたが、残念ながらそうではなく、デリヘリデリバリーヘリコプターの略で、なんと当直の医師がヘリコプターで飛んできてくれるのです。
  
 長崎県では医師派遣用の8人乗り大型ヘリコプターが、当直や専門外来勤務の為の医師を乗せて、上五島・下五島はもちろん対馬・壱岐などにも飛んで行っているようで。
これをデリヘリと言うんだそうです。
 本土でも新幹線を通勤通学に使っている人はいるようですが、長崎県の離島はSF近未来世界のように、空を飛んで医師を配達するのですよ。
     すごい世の中ですね!!  (私はよう乗りませんがね。)
 砂煙を巻き上げて、無事到着しました。
  
 到着した先生は、九州男にしてはよくしゃべる陽気で仕事もてきぱきこなす立派な先生なので、私は目茶苦茶喜んでいます。
金はかかっていそうで、やや気ずつないですが、
    デリヘリ(デリヘルではないですよ)万歳!!

    返事
花水木さん:友人関係ではなく師弟関係と思うぐらい色々教えてもらっていますよ!
      今後もよろしくお願いいたします。
和さん:新しいフェリーになって紙テープ禁止かと思った時もありましたが、
     テープはまだ売っていますので、いけるのでしょうね。
コメント (3)
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