アナーキー小池の反体制日記

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#1785 米の配給通帳

2015年11月11日 | 昔の思い出
昔の思い出シリーズ第2弾です。
昔、米は配給制度の名の下、米穀配給通帳を示さなければ求めることができなかったのです。
戦中・戦後の食糧難がもたらした制度でした。

戦中から続いていた制度で、廃止されたのは昭和56(1981)年のことです。
実際に機能していたのは昭和30年代くらいまでなんですが、米あまりの状況の中でもしぶとく制度だけは残しておく、日本の良識?の遺物でした、

ボクの生家の裏が精米所だったものだから、昭和30年代中頃までは、毎日一斗缶を担いだおばさんたちがヤミ米を購入しに、その精米所にきていました。
戦後の食糧難の時代、配給米だけではお腹がすいて力が出ません。
全国にヤミで米を売る、いわゆるヤミ屋が横行していたのです。

ボクのうちがどうやって米を調達していたのか知りません。
何せ、周りは農家だらけですし、裏には精米所があります。
米穀配給通帳なんて見たこともありませんでした。

・・・
昭和45年、札幌の大学に入学が決まり、学生寮に入る手続きをするときです。
なんと、必要書類に米穀配給通帳があったのです。
学生寮の食堂で供される米飯の米を確保するのに、米穀配給通帳が必要だったのです。
米穀配給通帳を見る、最初で最後の機会でした。

・・・
昭和20年代に旅館に泊まるときには、米持参が原則だったそうです。
米1合で1食分のご飯が与えられたそうです。
今では想像もつかない、食糧難の時代があったのです。
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