コロナ禍真っ最中、一番懸念したは医療崩壊です。
何とか免れたけど、危機一髪でした。一部で崩壊が見られましたが医療従事者の献身的な努力で切り抜けられたのです。
日本は病院がいっぱいあり、病床も他国に比べ多いのだけど、コロナ感染者を受けれるところは極めて少なかったのです。いま思うに、新型コロナを過剰に危険視したんでしょうね。
受け入れる病院が限られる中、流行中は受け入れ病院は大混雑で混乱が続きました。病床が足らなくなり、さらに重症者用高度治療機器やそれらを使用できる人材も極端に足らなくなったのです。
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“命の選別”が囁かれたのはまさにその時でした。限られた重症者用高度治療機器(人工呼吸器や人工腎肺装置)をどのように有効利用するのか、検討をし始めたんです。その背景には、高齢の重症患者がそれらの装置に長期間とどまっていることがありました。余命いくばくもない者に使わせ続けるんではなく、生きる見込みのある患者に使わせるべき、との理由でした。年寄りから猛烈な非難の声が挙がりました。「ワシだって生き続けたい!」って。
でも結局“命の選別”は、年齢で決めるしかないんでしょう。例えば、流行初期は80歳を超える老人には高度医療を施さず、普通の治療に留める、とか、流行が進んだらそれを75歳に、もっと進んだら70歳にするしかないでしょう。年寄りは若者にこれからの道を広げなければならないのです。
こんな大事なことの検討は、今しなきゃ―ダメです。流行の最中には皆冷静さを失ってまともな議論が出来ないのです。
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これから致死率の高い感染症が出現する可能性が高いのです。例えば、鳥インフルです。今のところは鳥にしか流行は見られませんが、いずれ人から人へ流行する変異種が出てくるのは間違いない様なのです。
この鳥インフル、致死率が数十%に達することが予測されています。インフルエンザウイルスですから空気感染します。感染率が高く致死率も高い極めて危険な感染病なんです。
鳥インフルに留まりません。新たな感染症がいつ出てくるか知れないのです。新型コロナウイルスより危険なのが。
そんなのに襲われたら、手の打ちようがありません。
続きます。