アナーキー小池の反体制日記

世界中のひとが 仲良く助け合い ほほえみながら 平和に暮らしていくために (イマジン)

#1800 記し継ぐべきこと ⑤ 福祉事業団の怪

2015年11月28日 | マチの事件簿
生活保護費2億4千万円恐喝事件のようなハレンチな事件は、偶然生まれたのではありません。
このマチには、このような犯罪が起こりうる土壌がありました。
前に何度も記しています。
このまちの社会正義を蔑(ないがし)ろにする風潮を。

10年ほど前、50代の男を職員として採用しました。
道内の月刊誌に"公然のタブー"と揶揄(やゆ)された出来事です。

当時、マチでは財政難から新規職員の採用を避けていました。
そして、早期退職者を募っている、その矢先です。

議会で、あまり元気のある質問でなかったけど一応「この採用はヘンだよ」って、意見が出ました。
市長は「他に代え難き貴重な人材なのだ。(文句ある?)」と嘯(うそぶ)きました。

これは職員も多くの市民もよく知っていることなんです。
ごろつきの圧力に屈してしまっていることを。
特に職員間には、無力感が強まりました。

社会正義を率先して守っていかなければならない地方自治体が,この態たらくです。
トップがそんな姿勢なら、職員一人が抵抗しても虚しいことになるだけです。勝ち目はありません。

ごろつきの言いなりになる、このことはこんなところから生じています。
何人ものごろつきが職場に出入りします。
そして、職員の多くは彼らにへりくだった態度を示すのです。

そんな先輩職員を見ている若い職員は、それが当たり前だと思うようになるのです。
それでいいのだと感じるようになるのです。
そんなのが何年も続くと、職場全体が法を犯さない限りごろつきの言う事を聞くものだと錯覚してしまったのです。

2億4千万円生活保護費恐喝事件発覚当初、「書類的・手続き的には問題がない」と、市長も、福祉事務所長も述べていました。
まさしく問題はここなんです。
書類的・手続き的に問題がないことを免罪符にごろつきに便宜を図る、便宜を図りたくてしょうがない・・・そんな状況に見えます。

生活保護費2億4千万円恐喝事件のカタクラも、もう少し上手に立ち回ったら、市職員として採用されたかもしれません。
「他に代え難き貴重な人材」として。

市役所全体の体質が悪かった?、いえ、トップのごろつきに対する臆病な言動がなした、上層部一部だけの体質です。
問題の多々ある50代の人物を、いきなり幹部職員として採用したり・・・ごろつきには甘いのです。
それらを見せ付けられている取り巻き達は、ごろつきには失礼に当たらないよう細心の注意を払い応対するのでした。

ついでに言うと、市議会の対応も臆病でした。
あの変な職員採用にも、大きな議論とはならなかったのです。(疑義を呈した議員がいたことは承知しています)
市役所と市議会が同様に彼をタブー視していたのです。
債権放棄を提案した当局も本当は、放棄の理由として市役所当局の責任+議会の責任としたかったに違いありません。

記し継ぐべきことシリーズ、長くなりましたが今年分はこれにて終了です。
記し継ぐべく、毎年このシリーズを続けます。
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