アナーキー小池の反体制日記

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#2559 開発局発注工事にみる官民の癒着体質

2018年01月18日 | 建設事業と談合
官公庁が発注する建設工事は、常に胡散(うさん)臭いのです。
当たり前です。
ほとんどの工事で談合が行われているのです。

2016年度に北海道開発局が発注した落札額1億円以上の土木工事のうち、約1割の110件の総工費が内規に定めた上限を超えて、当初の発注額から大幅に増やされていることが明かされました。
2億4千万円が4億9千万円に膨らんだ工事があったそうです。

・・・
土木工事は多くの場合、設計変更が必要です。
工事を始めてみなければわからないことがたくさんあって、当初設計どおりに完成する、なんてことはマレなのです。
変更が必要無いくらいの設計をするためには、綿密な調査が必要となり、膨大な費用を要します。
設計変更はその無駄を省くのに有効なのです。

しかし北海道開発局の設計変更は、そんなのとは異なる思惑をもって行われている、と囁かれているのです。
請負業者の利益を確保するための設計変更で、発注者と受注者の間で入札前から談合により話がまとまっている、との説です。
にわかに信じ難いのですが、あり得ることだとは思います。

昨今、工事の発注は世間の目が行き届いています。
あまりだらしないことはできません。
しかし、設計変更は世間の目が行き届きません。
変更の内容など、多くは伏せられたままです。
そして、設計変更の額は落札率同様の扱いを受けます。
99%の落札率なら、設計変更分も99%の高率で支払われます。

そこのところに目を付けた官民両者が得意の談合で生み出したのが、開発局発注工事の設計変更による増額、という手法なのだ、というのです。
開発局の内規では落札額の3割を超える増額が生じた場合、別途工事としなければなりません。
内規を無視して、入札制度を形骸化させる悪弊は改めなければなりません。
国費の無駄遣いは、してはいけないのです。
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