アナーキー小池の反体制日記

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#1076 早逝した友 ⑦ S・乃三くん

2012年09月29日 | 昔の思い出
同じ職場にいた乃三(たいぞう)くんです。
40歳くらいにC型肝炎で亡くなりました。

4歳年下でしたが、ボクと同じ年に職に就き、なおかつ同じ都市計画課に配属されました。
彼はおとなしい性格でしたが、正義感が強く度胸のすわった青年でした。

強く記憶に残っていることがあります。
ボクも稀に日曜に出勤して仕事をしたことがあるのですが、その時、乃三くんと、もう一人管理職の人がいました。
そのとき、電話が鳴り乃三くんが受けました。
公園のことの苦情だったのでしょう、長々続いたのだけど「切られた」と言い、乃三くんが受話器を置きました。
話の内容は何一つ言いませんでした。

20分か30分後です、”ごろつき”が大声を出して職場に来ました。
「今電話に出たやつ誰だ!」と凄んでいます。
ボクのこのブログのサブキャストであるSです。(前回登場したごろつきもイニシャル:Sですが別人です。前回のはもう90歳くらいになるのではないかと思います。)
当時は40歳くらいだったのでしょうか、やはりごろつきをやっていました。

乃三くんは、「電話を受けたのは僕だけど、あんたちょっと失礼じゃない?。あんな言い方ってないよ。」と言い返しました。
そのSは怒り狂って、上司が一人居たんだけどそこに行き、ごろついています。
上司が宥(なだ)めてそのごろつきは帰ったのだけど、帰り際、乃三くんに「憶えておけよ!」って、ごろつきの常套句を吐いていったのでした。

その頃よりもっと前からSは有名なごろつきです。
そのごろつきに面と向かって対峙した市職員は、乃三くんのほかボクは知りません。
皆、ヘコヘコへつらってばかりです。(ボクが知らないだけで、毅然とした態度をとった人は他にもいるんだと思います。)

・・・
乃三くん、若い頃からC型肝炎を患っていました。
その頃のC型肝炎は不治の病でした。
今ではかなりの確率で治るのですが、当時は少し延命を図るのが精一杯でした。

今の治療法、もう20年早くに確立されていれば、乃三くん,現在も生きていたはずです。
返す返すも残念です。

・・・
7回シリーズとなった”早逝した友”、これをもって終わります。
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