アナーキー小池の反体制日記

世界中のひとが 仲良く助け合い ほほえみながら 平和に暮らしていくために (イマジン)

#802 適材適所

2011年09月14日 | 国内の話題
鉢呂経済産業大臣が失言で辞職しました。
昨日の首相所信表明演説のニュースで首相の演説の中にその件に触れる場面があり、その時の鉢呂氏の憔悴しきった表情が映されました。
鉢呂氏は北海道選出の代議士です。
そして隣マチの出身です。
一所懸命不正を正す姿勢に感心していました。
自殺だけはしないでください。

失言を検証してみましょう。
原発事故被災地の印象を「死のマチ」と表現しました。
大震災で亡くなっている人が大勢いるのに、この表現はよろしくありません。
同意語の「ゴーストタウン」を用いれば、反感のほどは和らいだのだと思います。
やはり「死のマチ」との表現は大臣としての発言として軽率だったといわざるを得ません。

ただ、この発言だけでは辞任に追い込まれることはなかったと思います。
発言の前日の毎日新聞記者に対し、行った言動が決定的でした。
夜、宿舎前で知り合いの記者から取材を受けました。
仕事から解放され、気の緩みがあったのでしょう。
また、この手の取材はオフレコとの暗黙の了解があったことも確かなのです。
鉢呂大臣は防護服を記者に近付け「放射能うつるぞー」って言ったのだそうです。

これをばらされたのですから、致命傷です。
「死のマチ」に続く失態です。
首相が適材適所と述べた人事に反する結果となりました。

毎日新聞はなぜ”暗黙の了解”を反故にして、公表したのでしょうか?
取材の件だけでは公表しなかったと思います。
「死のマチ」の件があり、この大臣ではいけないとの判断があったのでしょう。
ボクは新聞社の判断が良かったのかどうか、判断をつけかねています。

国会議員は取材に対し、胸襟を開いて本音を言わなくなるでしょう。
そのうち、約束のない取材を拒否するようになります。
ますます新聞の記事が面白く無くなります。

今回の件、地元出身でボクがそれなりにかっている代議士のためか、ボクの記しかたに迷いがあります。
鉢呂氏にはめげずに、死なずに、今までどおり政治活動を続けることを望んでいます。(JR北海道社長の失踪を知り・・・心配しています。)
この記事についてブログを書く
« #801 東電OL殺人事件 | トップ | #803 歴史の必然 »

国内の話題」カテゴリの最新記事