足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米欧株がけん引・・・ドラギ総裁のハト派宣言

2015-10-23 06:30:43 | 投資戦略
NY株は反騰した。
ユーロ中央銀行のドラギ総裁が12月には一段の金融緩和を示唆したのがきっかけでヨーロッパ株が急騰し、その人気がウォール街にも波及した。

社名をアルファベットに変えたグーグル(GOOG)が好決算を発表したのが口火になりハイテク株が上昇した。グーグルは中核ビジネスの検索エンジンとYouTubeの部分を残し、先端的な未来のビジネスを切り離した。中核ビジネスが好調で株価は率直に反応した。
またアマゾン(AMZN)も人気のクラウドビジネスの好調で利益が前年の赤字から大幅な黒字に転換し、成長株としての本領を具現した。市場では久しぶりに期待通りの決算を好感した。
またハイテクのシンボルであるマイクロソフト(MSFT)の決算も多角化分野の好調で事前の予想を上回り相場の上昇に寄与した。グーグル、アマゾン、マイクロソフト.と米国の顔役の好決算の揃っての発表に市場の先行きへの人気が大きく好転した。

CNNMoneyの「Fear&Greed」(恐怖&欲望)指数が55(1週間前=41、1ヵ月前=31、1年前=5)と上昇し強気相場への期待感が市場では強まる。
ヨーロッパ株の上昇はウォール街には大きなインパクトを与える。

ドラギ総裁のハト派的な発言で、残るは日銀の動向。これまで市場では追加の緩和策を期待してきたが黒田総裁は沈黙を守ってきた。ウォール街では米連銀の政策転換が来年に持ち越されるという見方が一段と有力になり、海外の動きが日銀を動かす可能性が高まってきた。
日米欧の年末高の道が一段と濃厚になってきた。

年末高を前提にして物色の照準をどこに当てるか?
昨日のウォール街では第3四半期の好決算を買う動きが主流になった。
同じことが東京市場にも当てはまる。来週から9月中間決算の発表が本格化する。個別に人気の格差が出るだろう。
本日は日経新聞に好決算の見通しが出たカルビー(2229)に注目しよう。市場では第1四半期の業績の鈍化を気にして、しばらく人気が離散してきた。一時的な生産体制の不都合を成長路線の鈍化に結びつけ、珍しく大きく売り込まれ高値から35%も下落した。しかし生産面での一時的な問題も解決し、成長トレンドにもどった。現経営陣の成長戦略への評価は不変である。個別物色の銘柄として注目したい。
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