足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

中国ショック再燃・・・ウォール街は再度の「陰の極」

2015-09-02 06:28:01 | 投資戦略
中国問題が再燃し世界の株は下落した。
昨日は日本--3.8%、中国-1.2%、米国-2.8%、独仏各-2%、英-3%、EuroStoxx-3.2%(
ヨーロッパ諸国の指数)になり日本株の下落が際立った。
先週初め2日間のNY株の下落幅は-1629ドル、今週は-793ドルと大きく売られたが、中国問題の第2弾の衝撃が世界の株価に大きく影響した。
ウォール街では再び不安人気が高まった。VIX(恐怖)指数は31まで急騰した(先週火曜日は35)。
リーマンショック後にはヨーロッパ危機、米国債の格下げ、ギリシア破たん懸念、財政の崖という悪材料が株式市場に打撃を与えたが、その都度、政策当局は危機からの脱出から対応策を打ってきた。
中国政府は懸命の対応策を打ち出し、株価の下落には最大の関心を払う。
中国市場は第2次大戦終戦記念日で木曜日、金曜日は休場になる。
タイミングのよい休場と受け止める向きも多い。休み中に当局は次の一手を検討することになるだろう。

今回の中国問題の出現で確実にえることは、米連銀の9月下旬の政策転換が見送られることが確実になったことである。
昨日の世界の株価をみると東京市場の下落率が一番、大きかった。中国の成長率の鈍化が景気に影響を与える度合が大きいと読んだからである。
ウォール街の雰囲気はVIX指数の急騰、CNNMoneyの「恐怖&欲望」の急低下が示すように再び大きく悪化し「陰の極」に顔合わせした。
これまでの危機との違いは中国という中央集権の国で起きたことである。われわれの最大の関心事は政府の次の一手である。