先週はウォール街でIPO(新規公開)が久しぶりに2件あった。昨年8月以来、途絶えていただけに、投資家のセンチメントをみる格好の材料として注目された。
再開の第一号は水曜日(20日)のソラー・ウィンズ(SWI)だ。ネットワーク管理ソフトの開発企業。引け値は公開価格を10.4%上回る$13.80で終わった。
第2弾は木曜日(21日)のオープンテイブル(OPEN)で、引け値はブックビルディングの価格帯の安値の2倍であった。インターネットでのレストラン予約サービスの企業である。
いずれもIT関連銘柄でIPO人気の復活を彷彿とさせた。
昨年の金融市場の危機でベンチャー企業の資金調達は壁に突き当たっていた。
東京市場では3月に公開された大幸薬品(4574・東2)、テラ(2191・JQ)が好調で最近の新興市場の花形株になった。大幸薬品はIPO価格に対して3倍、テラは2.6倍になった。
個人投資家のセンチメントの改善を暗示している。