足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

新規公開への投資を考える

2005-06-06 20:42:48 | 株式
6月7日には3銘柄がIPO(新規公開)される。
NowLoading(2444・名証セ)、シンプレックス・インベストメント・アドバイザーズ(8942・マ)、ドリームバイザー・ドッド・コム(3772・マ)だ。いずれも個性的な銘柄ではあるが、成長性という面では評価は難しい。
NowLoadingは先に公開されたセレブリックス(2444・HC)と似たビジネスモデルの会社。成功報酬型の営業支援だ。創立者がいずれもリクルート出身というのには興味をそそられる。セレブリックスでは初値で投資して手痛い目にあった投資家が多かった。それだけに安全運転を。
シンプレックス・インベストメントは不動産投資の投資顧問。日興證券グループだ。ベンチャー企業ではない。
ドリームバイザー・ドット・コムはオンライン取引きの投資家向けに情報を提供する。1999~2000年に日米で「雨後のたけのこ」のように、同種のビジネス・モデルの企業が出たが、その後、消えた。この会社は生き残った。日本の市場で本当に合理的な株価形成が行われるようになれば、この種の企業は消える。ウォール街で「ザ・ストリート・コム」という、オンラインで金融、証券などの情報を提供する質の高い会社があるが、株価は人気がない。ピークから株価は10分の1になった。
最近のIPO価格そのものが説明のつかない水準で決められたところに問題があるが、それはそれで仕方がないとしても、それならせめて夢を買えるようなビジネス・モデルがほしい。
トリトンスクエア通信での分析を、公開後に検証しようと思う。
「夢を買える」銘柄が今月はこれから出るので、手持ち資金は大切に運用しよう。
ジョージ・ソロスのいう「間違いと分かったらすぐに手を引く」ことをいつも念頭に。