NY株は続落。この日は昨年第4四半期のGDPが予想の+4.6%に対して+5.7%という発表があり、製造業指数、消費者信頼指数(いずれも1月)も予想を上回ったが、株価は反応しなかった。
企業業績もS&P500のうち44%が発表され、いままでは前年比で3倍の増益であるが、この種の材料にはまったく無反応だ。むしろ「1月相場のバロメーター」説が蒸し返された。1月相場はその年の象徴という確度の高い経験則がある。今年は年初来、NYダウは-4.5%になった。経験則によると2010年の相場はマイナスに終わる。先行きには不吉なデータである。
相場を取り巻く環境はマクロ、ミクロとも問題ないが、なにか不測の材料が先行きにはあるのか?
ウォーレン・バフェットは「予想は投票箱、株の価値は重量計で測るべし」という。株価の投資価値は、経済環境の好転もあって着実によくなってきている。
関心事の円相場は1ドルが90円に下落した。相変わらずドル高が継続しており、昨日もドル指数(DXY)は上昇した。
また相場の体温であるVIX(恐怖)指数も24で、1週間前の27よりは低下してきている。
「1月のバロメーター」説に戻るが、昨年の1月は-8.6%であったが、年間では+23%も上がった。