足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

調整で地固め・・・国内でのブランド力に注目

2016-05-24 06:39:46 | 投資戦略
NY株は小動き。先週の方向観のない動きが続く。
気にしているのは米連銀の動向だが、今月か来月のFOMCでは利上げ第2弾が出ることを相場は織り込みはじめた。
この日のウォール街では特に相場を動かす材料がなく投資家は様子見の気分に徹した。
そのなかでアップル(AAPL)が堅調。台湾のアップル関連の下請けに対しての前向きな発注の材料が出た。今年にはいってから機関投資家、ヘッジファンドはアップルの持ち株を減らしてきたが、バフェット、ソロスが強気で市場の人気に反して下値買い出動しはじめたことは注目点。現在のPER10.5倍、配当利回り2.39%、ROE39%は、長期投資家にとっては魅力のある存在である。

東京市場は決算発表も終幕、大手企業の決算説明会も一巡し中・小型株や新興市場の銘柄の決算説明会が開かれている。
銘柄では消費関連が好調で見通しも引き続き前向きなところが多い。

東京市場では製品のブランド力の高いカルビー(2229)、明治ホールディングス(2269)に注目してきたが、共通した視点はバフェットの注目する安全マージン率の高い企業ということ。
同じような見方が亀田製菓(2220)についてもいえる。
「柿の種」というブランド力にはゆるぎない力があり強固なことには定評があり明治のヨーグルト、カルビーのポテトチップスのように日本の代表的な食品と同列に並ぶ。
米菓という伝統的な食品で着実に好調な実績を上げ継続的な成長の原動力にした。
最近、発表した3月期決算時での2017年3月期の見通しでは売上+3.8%に対して営業利益は+29.0%の大幅な増益予想を出した。
国内での高いブランド力による米菓の地盤と海外での日本商品に再認識が出始めた。アジアでは人気が出始めた。海外比率は10%弱とまだ低いが売上は20%と大きく伸びベトナムにまで市場を拡大する。今後は米国でも期待がもてる。海外展開が成長率を押し上げることに注目される。



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