足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ミスターマーケットが活躍・・・世界の株価は堅調

2016-07-02 09:00:49 | 投資戦略
NY株は続伸し4日間でダウ平均が800ドルも以上も上がり、S&P500は2102ポイントと2100台を回復した。
米製造業指数が15ヵ月振りの好調、自動車(6月)販売が10年ぶりの高水準になった。夏季休暇を控えて購入意欲が高まった。
NY株をはじめアジア、ヨーロッパ株も好調で引き続き英国FTSE指数が先導した。
ジム・ポールソン(ウェルズファーゴ・キャピタル)は「波乱ではミスター・マーケットの投資行動は正しかった。金融危機とは判断せずに買った。市場に流布した大げさな懸念と個人投資家の押し目買いはどちらか正論であるかが証明された」と、波乱に立ち向かった投資家に軍配を上げた。彼は一貫して英国の離脱問題への反応は「感覚的で熟慮した行動でない」と主張してきた。
米国ではいちばん信頼感のあるストラティジストである。それだけに予想はそのまま受け止められる。(ミスター・マーケットはバフェットが好む個人投資家を指す言葉)
一方、急にメディアへの登場が増えたジョージ・ソロスは週末、ロンドンに飛び議会で証言した。
「英国の離脱が2007年~2008年の金融危機の口火を切る。危機はスローモーション映画のようにゆっくり展開されるだろう。世界デフレの口火になる」と語った。彼はポンドに投資していたが損失を出した。しかしそれ以上に年初来、米国株にショートポジションを取り、独マルクを空売り、金買いをしていた。今回の動乱では差し引き大きな利益を手中にした。われわれの関心事は今週のような堅調な相場が続いた場合に、彼は今後はどう動くかである。
昨日は本欄で注目してきたバリック・ゴールド(ABX)が新高値になった。

日経平均は先週の今回の安値から+4.8%、NYダウ平均の+4.7%と肩を並べた。これまで上昇率ではいつもNY株の後塵を拝していたのに、反騰の勢いをみるとNY株並のリズムが出てきた。
昨日のウォール街でのリード役はバイオ、石油、金鉱株であった。今後の反騰相場のリード役が期待される業種だ。
このうち日本ではバイオにヒントは求められる。医薬品株の押しは深かった。対25日線移動平均の乖離率をみて塩野義製薬(4507)-1.96%、日本新薬(4516)-0.07%、ペプチドリーム(4587)-0.55%に注目したい。


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