ウォール街では休暇モードが続いている。
本格的な取引は新年2日からだろう。
本日のブルンバーグでこんな記事が目立った。
あまり明るい話のないときだけに注目される。
現在、米国では8.85兆ドル(820兆円)の資金が滞留している。現金、銀行預金、MMFの形でプールされている。この資金は現在の株式の時価総額の74%に当たる。今回の金融危機に端を発した株価の暴落で、2008年の相場の下落はダウ平均が-36%、S&P500が-41%、ナスダックが-42%の下落率になった。1931年以来の暴落である。
時価総額は1兆ドル(93兆円)も減少したが、これまでの経験則によると、時価総額比で現金、銀行預金、MMFの合計が最高になった翌年の株価は、S&P500で平均+24%上昇した。
これだけ反発しても2008年の下落分を埋めることはできないが、市場の雰囲気は大きく好転する。
この種の経験則が生きるかどうかは、今回の相場の下落の主因である金融市場の危機が克服されるかどうかにある。
これまでの財務省と連銀の懸命の対策で、12月はこれといった金融機関の問題は発生しなかった。
問題は企業業績と失業者の増加である。
米国にとつてがタイミングよくオバマ新政権は発足する。