足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

バフェットが最高益、ソロス、カール・アイカーンは損失・・・王道が勝利

2017-01-17 06:09:38 | 投資戦略
NY市場は祭日で休場。
東京市場の下落を先頭にアジア、ヨーロッパ株も軟調。NY市場の円相場は114.46円。昨年来のトランプ人気は一服し、日米とも第3四半期の決算発表が目先の焦点になった。

注目の世界の投資家の2016年の成果は大きく分かれた。
一段と輝きを増したのがウォーレン・バフェットだ。個人資産が年間で120億ドル(1兆3600億円)も増加した。バークシア・ハザウェイの持ち株の評価が大きく跳ね上がり、米国ではビル・ゲーツ(マイクロソフトの創始者)の個人資産に迫り、この調子が続くと米国でトップの富豪に立つ可能性も出てきた。
米大統領選では応援したクリントン候補が落選したが、トランプ相場で人気の出た金融株をはじめ一連のバフェット銘柄が活躍し、バークシア・ハザウェイ(BRKA)が年間で30%上昇した。
彼の「スノーボール」論(長期投資は雪だるまのようにころがり資産が自己増殖)の成果が実証され、株式投資で成功する不変の原理を実証した。
20世紀が生んだ偉大な投資家ジョージ・ソロスはトランプ相場で10億ドル(1140億円)の損失を出した。クリントン候補に賭け選挙後には弱気ポジションをとり損失が膨らんだ。
いまひとり皮肉な現象はカール・アイカーンだ。昨年は20%の損失になった。人生で最大の損失。選挙ではトランプ氏の熱烈な支持者であり、当選に貢献した一人で新政権では大統領の特別顧問に就任した。運用ではロングもショートも銘柄を間違い投資人生では最悪の1年になった。
一方、ソロスの僚友であるドラッケンミラーは選挙後、ソロスとは異なる戦略で2016年は+10%になった。
2016年の相場が株式投資の教科書に新しいページを加えた。“バフェット流の投資が王道”ということだ。


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