足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

トランプ相場で日米とも金融株が堅調

2016-12-02 07:19:58 | 投資戦略
米国の著名な経済学者ジェレミー・シーゲル(ウォートン・スクール教授)がCNMCに登場し「12月にはさらに5%上昇しNYダウは2万ドルの大台に乗る。トランプ登場でダウ平均は5%上がったが、現在の相場は上昇トレンドの初期である」と強気論を説いた。
彼は重厚な理論武装した視点でこれまでから投資分析を行ってきた。名著「株式投資の未来」(日経BP社)が日本でも翻訳され、専門家の間ではバイブル書として評価が高い。
米国の学者は単なる理論武装だけでなく、それを実践に生かして投資市場の進歩に貢献する。S&P500も2300ポイントを目先に達成すると読み、新年にかけ相場の上昇サイクルに入ったと読む。
ウォール街の発展の背景にはこのような学者の存在が見逃せない。

NYダウ平均は上昇、S&P500、ナスダック指数は下落した。金曜日には11月の雇用統計の発表があるが、民間雇用会社の集計では21万6000人増(11月)と好調な数字が出ている。
この日の相場はまちまちに終わったが、先行きへの期待感は強くレーガン大統領時代の長期の強気相場いりを見込む向きが日増しにふえる。

東京市場でも金融株を先頭にトランプ相場の人気に乗る動きが続く。
最大のプラス材料は円安である。2003年のアベノミクス相場の再現を想起させる。特に金融株が堅調だが、これもウォール街に刺激される。米国ではゴールドマン・サックス出身のムニューチン氏が財務長官に決まった。リーマンショック時に活躍したルービン前財務長官のように、米国の金融業界の前進に力点を置くだろう。日本の金融業界にも間接的に好影響を及ぼす。

長い間、市場の片隅で売買されていた安永(7271)と黒田精工(7726)が連日のストップ高をつけ人気株になった。両銘柄とも「なんの会社?」と聞いても答えられる投資家は少ない。
人気化の発端は新技術開発の報道。リチウムイオン電気と金型積層工法の新技術。ともに意外性があった。日本の企業のモノ創りの優位性を誇示したことが共通点。人気株になった。
銘柄発掘の視点を教えてくれた。


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