足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

経済界のトランプ観が好転・・・任天堂が走り出す

2016-12-10 05:55:39 | 投資戦略
ウォール街は5連騰、今週は1日も休まなかった。
市場では「アニマルスピリット(動物的衝動)が街を闊歩しはじめた」という類の記事が目立つ。トランプ氏の写真が連日,大写しで掲載されるが、選挙期間中の悪役の代表のような写真から、逆風に向かって突き進む勇壮な姿に変わってきた。ウォール街の変わり身の早さには驚きとともに、快感を覚える。
NYダウは「新年には2万ドルか? 2万1000ドルか?」という議論がやかましく なってきた。
ウォール街の盟主ゴールドマン・サックスのロイド・ブランクフエインは「トランプ氏は危険人物でなく、優れた人物だ」と語っている。財界でもトランプ観は大きく変化している。

任天堂(7974)が急騰し1030円高(+3.65)と2万9255円になった。売買代金もソフトバンク、三菱UFJに次いで第3位で1261億円。
急に動き始めたのは来週木曜日(15日)に配信される「スーパーマリオ・ラン」の人気の高さを買った。自前のソフトで世界161ヵ国にて配信される。事前の予想では月間で7100万ドル(80億円)の収入が見込まれている。7月に配信された「ポケモンGo」の月間1億2000万ドルには及ばないが、独自の製品だけに利益への寄与率は格段に大きい。
8日にはNYでは宮本専務ほか、現地の首脳陣がメデイアと接触した。
新ソフトは米国で$.9.99の一定の課金をするが、レベル24段階のうちレベル3まで無料で遊べる。これまでの据置型の延長でなく、スマートフォンらしい特色を出した。
タイムズ紙は「遊びは単純だが画面は美しく、内容は豪華で拡張性が高い」としている。
亡くなった故岩田社長は「出すからには任天堂らしいゲーム」と言葉を繰り返してきたが、内容にはサプライズがあるかも知れない。会社は大人も子供も楽しめることに自信をもつ。
株価は7月22日に3万2700円をつけたが、今回のゲームに予想以上のサプライズがあり、月間で7100万ドル以上のヒットを出せば、株価は高値を抜き4万円相場に突き進むだろう。
当面の台風の目である。

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