足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

日米ともIPO市場に人気復活の兆し

2016-10-03 07:09:34 | 投資戦略
10月にはいった。先週末はヨーロッパ株が反騰した。問題のドイツ銀行は+6.4%と上昇した。米司法省の1兆4000億円の制裁金の軽減の観測が出てきた。先のリーマンショックの悪夢があるだけに米国の当局も世界的な金融危機への発展は避けるという観測が高まった。ウォール街ではS&P500は週間で+0.17%で終わった。11月の大統領選を控えて相場環境には不透明感が残るが、今月は第3四半期の決算発表があり、最近の石油価格の落ち着きでエネルギー関連には明るい見通しが出そうである。
10月にはいった。先週末はヨーロッパ株が反騰。問題のドイツ銀行は+6.4%と上昇した。米司法省の1兆4000億円の制裁金軽減の観測が出てきた。先のリーマンショックの悪夢があるだけに米国の当局も世界的な金融危機への発展は避けるという観測が高まった。
ウォール街ではS&P500は週間で+0.17%で終わった。11月の大統領選を控えて相場環境には不透明感が残るが、10月は第3四半期の決算発表があり、最近の石油価格の落ち着きでエネルギー関連には明るい見通しが出る。
先週、ウォール街ではクラウド時代の新星ニュータニックス(NTNX)が公開された。
NY市場ではばらくIPO市場にはあまり活気がなかったが、先週のニュータニックスの公開は静寂を破った。
公開値は$16で当日の高値は$39.40、引け値は$37で終わった。2.3倍の上昇である。NY市場ではストップ高という取引制限がなく、初値はかならず当日に形成される。
インターネット関連の人気株の公開は6月のトゥイリオ(TWLO)以来の買い物が殺到する人気であった。この株はクラウド通信関連で公開後3倍に値上がりした。
ニュータニックスはハイパー・コンバージェンスという聞きなれない専門用語の関連企業で「ハイパー収束」と日本語には訳される。
クラウド時代に入ったが個別企業が膨大な投資や先端的技術力がなくても利用できる仮想化基盤を提供する企業である。日本でも昨今は関心がもたれはじめた。
米国ではヒューレット・パッカード(HP)やシスコ・システムズ(CSIO)がこの分野に進出しているが、ニュータニックスは独立系で最先端を走る。
インターネット技術の進化は止まることを知らず、次から次へとコスト削減効果と先端的なインフラ開発を生み出す。株式相場の波乱とは関係なく技術進歩を背景にした有望な新興企業が後続する。その流れに乗る代表例が先週、公開されたニュータニクスである。

小粒だが東京市場でも新興市場では相場の波乱に関係なく成長企業の卵が出てきている。
最近のケースではチェンジ(3962・マ)とシルバーエッグ・テクノロジー(3961・マ)で、先週(9月27日)に公開された。ともに公開後、人気を呼び大成功のIPOであった。
チェンジはIoT、クラウド分野でのビジネス展開、シルバーエッグ・テクノロジーは人口知能を利用したeコマースの効率化の技術がコアビジネスである。
いずれも新興市場でのIPO人気の復活に貢献しはじめた。