足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ヨーロッパ株は落ち着く・・・ドイツ銀行は+14%

2016-10-01 09:21:28 | 投資戦略
ドイツ銀行問題に揺すぶられたNY市場が反発しダウ平均は164ドル高で引け週間ではプラスで終わった。
問題のドイツ銀行も14%反騰し週間でも3%高。特にこれといった救済策が出たわけでなく、今回の問題は2008年のリーマンショック事件とは本質的に異なるという冷静な判断が有力。
独メルケル首相は救済策の発動を拒否したが、ドイツの金融機関の健全なことが見直され銀行株は軒並み高になった。
ヨーロッパ株の第3四半期は+11.7%で終わり、ドイツ銀行問題を消化した感じである。
JPモルガンでは米司法省の和解金が14兆円から5400億円に軽減されるという見方をしている。
ウォール街では金融、消費関連、バイオが相場の牽引役になった。

第3四半期も終わったが過去3ヵ月間のNYダウは+2.1%、日経平均は+5.6%。
本年のアジア株をみると値上がり第1位はパキスタン+23.19%、第2位はベトナム+18.91%、インドネシア+16.80%であった。
一方、不振なのは上海-15.09%、日本-13.5%であった。NYダウは+5.0%。
先行きをどうみるか?世界にとっての最大のイベントは米大統領選である。混戦模様だが、米国を代表するメディアはクリントン候補の支持を表明し僅差で支持率は上回る。
大統領選までの先行き1ヵ月間は引き続き方向感が固まらない相場展開が続きそうである。東京市場もNY株の動きに左右される。