足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

いよいよ英国民投票・・・結果は?

2016-06-23 06:12:51 | 投資戦略
本日(日本時間夕方から/時差は8時間)、英国でEUからの離脱問題の国民投票が行われる。
結果の予想は僅差でどちらといえない。
昨日のオンライン調査Opiniumでは「離脱」45%、「残留」44%という結果が出た。
世界の政治家、投資家の持論が連日、大きく伝えられてきたがが、海外のコンセンサスでは「離脱」への反対論が圧倒的に多い。離脱のメリットは英国にとって多くないということで一致している。焦点は移民、政治の透明性、官僚主義にある。
賛成派は「反対派は感情的(エモーショナル)な判断」と決め付ける。

離脱が決まれば世界の株価は一時的に大きく下落し、マイナスの余韻がしばらくは続くだろう。マイナスに備えて日本、欧州の中央銀行は対策を検討し時間を掛けずに対策を打ち出すだろう。
問題はマイナス金利政策の日銀がどう動くかだが、ここ2回の政策会合では緩和を見送ってきた。対応策を温存するためであったかもしれない。
昨日のユーロ圏のドイツ、仏の株価は上昇し、NY株は小幅安。今回は東京市場が大きく波乱したがNY株は冷静。金融政策の方向性が見えないのと、それによる円高である。東京市場が格好の投機市場になっている。
円高も大きな理由である。NY株には大きな打撃を与えていない。

最近の波乱相場のなかで、東京市場でも株価がゆるぎない動きをしているのが、先日も書いた寿スピリッツ(2222)、亀田製菓(2220)である。いずれも最近の「トリトンスクエア通信」の注目株である。
株価をみていると投資家の関心はオールドエコノミー銘柄の新しい成長戦略に関心を寄せる。両社とも従来の商品戦略から転換し、新しい経営戦略を打ち出し成功し始めた。株価人気も息が長い。

今週はTOTO(5332)とソニー(6758)に注目した。外人投資家が往年の人気株のリバイバルとして注目を始めたのをコピー(提灯をつける)した。
TOTOはこれまで無理だとみられてきた輸出が米国、欧州だけでなく、中国、台湾、タイ、ベトナム、インドなどに広がっている。日本の“清潔文化”の再発見である。訪日外人のインバウンド人気が海外に波及して、メイドイン・ジャパン人気に拍車を掛ける。この動きはこれからほかの分野にも拡大するだろう。
ソニーは先週予約販売(10月発売)のPSVR(新プレステ)が即日で打ち切られた。人気が予想を大きく上回った。任天堂のWii販売時を彷彿とさせる。