足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

英のEU離脱の可能性が高まる

2016-06-15 05:49:06 | 投資戦略
世界の株価の関心は英国のEU離脱の国民投票の結果に向いてきた。
昨日は日経平均-1.0%、ヨーロッパ株Stoxx600が-1.92%,NYダウ-0.32%であった。ヨーロッパについで東京市場への影響度が大きいが、離脱した場合の影響度を示している。
モルガン・スタンレーのエコノミストの見解では離脱が決まればヨーロッパ株は10%~20%の下落の可能性があり、ヨーロッパ株は下落相場に入るとみる。最近の動きではヨーロッパに次いで神経質になっているのは東京市場である。国民投票の日が近づくにしたがって、離脱派の勢いが増している感じである。
昨日の東京市場ではこれまでの相場の下支え役であったバイオ関連が崩れた。特にそーせいG(4565)の下落率が大きく、ヘルスケア関連株全体に波及した。不透明な環境下で数少ない人気セクターであったが、相場の弱気人気が支配した。これまでバイオ関連という名目で無差別に買われてきたが、先行き選別がはっきりするだろう。

ウォーレン・バフェットは毎年、株主総会が終わると「バフェットと昼食をともにする」権利のオークションを行う。ことしもEベイのオークションを利用し入札が行われ、先週金曜日に落札者が決まった。落札価格は$3,456,789(3兆6600億円強)で、落札者は本人を含めて8人がバフェットと昼食する。今回の落札価格は2000年にオークションを始めてからの史上最高値であった昨年と同じ価格であった。
落札金額はサンフランシスコの貧困者救済団体に寄付される。6月5日に始まったが$25,000でスタート、落札日は$260万ではじまったが、最後は大幅に上昇して落着した。
ことしの落札者は本人の名前の公表を避けるよう申し出た。
こえまでの歴史を見ると2003年にヘッファンドのデビッド・アイホーンが落札しているほか、2010年と2011年はテド・ウィシュラーが2年連続で落札した。彼は2010年と2011年の2年間、それぞれ262万6311ドルで落札し、その後、バフェットにスカウトされ、現在はバフェットの下で運用を任されている。後継者の一人だ。
この話は米国の証券市場の底の深さを感じさせる。偉大なバフェットと食事ができるというような場が出来るということだ。米国の金融市場の偉大さがわかる。
日本など「まだまだ・・」というところだ。
足元の米国株の相場や、ヨーロッパ株のことを語るのが恥ずかしくなる。