足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

伊勢志摩サミット接近・・・景気対策の始動

2016-05-16 06:13:01 | 投資戦略
伊勢志摩サミットまであと10日間に迫った。
主要国の首脳が日本列島の中央部である三重県伊勢に集まる。この地方は親日派の外人の間では人気があったが、訪日外人の主なる目的地のひとつでなかった。
訪日する外国の知人から「日本の隠れた観光地はどこか?」と聞かれたら、私はためらわず「伊勢志摩」を上げてきた。
海岸風景の美しさでは抜群で、古来の環境がそのまま残されている土地柄である。食の文化の魅力がある。関西人にはなじみがあるが、全国的にはその魅力がいきわたっていなかった。
今回のサミットで評価が高まるだろう。

サミットの時期を意識した政府の政策発動が出始めた。
まず消費税上げの見送りである。これまで期待されながら議論だけが先走って、最終的な決断が遅れてきた。景気の先行きに不透明感が出てきているだけに、出すものは早く決断したほうがよい。一連の景気対策の先陣になるが後続の景気対策が期待できる。

先週は明治ホールディングス(2269)が決算発表した。5年間の経営目標を1年間で達成した。会社も予想しなかったヨーグルト部門の好調が主因である。価格競争に巻き込まれない強い商品性の魅力は今後も続く。相変わらず先行きの業績見通しは保守的だが、その分、株価には上値余力が大きい。株価の安全マージンは高い。引き続き注目を続けたい。

いまウォール街で最も注目度が高いストラティジストのジェームズ・ポールソン(ウェルズ・ファーゴ・アセット)が「株式指標がふたたび上昇のサイン」というレポートを発信した。
彼が注目するのは雇用市場の改善とドル安である。景気の回復基調を確かなものする力強いサインに注目する。